Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

高能率SPのパワーアンプには・・・

2008年05月27日 | ピュアオーディオ

現在所有するSPはどれも「高能率SP」です。JBLのコンプレッションドライバーは#375の場合118db/Wです。D130で101db有ります。アルテック604-8Gで98db、唯一オリンパスシステムのLE15Aのみ94dbです。

パワーアンプの出力は3db違えば半分で済みます。90dbのSPを基本に考えると同じ音量を得る為のパワーは604-8Gで1/8の出力で済みます。D130なら1/16で済みます。

オリンパスシステムのLE15Aに使っているパワーアンプにはアキュフェーズのM-100を使っていますので出力値をデジタルで表示します。この組合せで今までに使った最高出力は約40Wほどです。(とんでもない爆音サウンドでした)となると604やD130ではその半分の20Wもあれば十分ですね。実際D130には2Wもあれば家庭では不自由はしません。

ところがいざ良質のアンプを探そうとすると適当なアンプが現在ではなかなかないんですね。マッキンは500W~1000Wクラスでないと総合的な質感で使えないし、アキュフェーズでもA級アンプコースになり、必然A-60しか有りません。

他の方法はと云うと「管球アンプ」ですね。ただしTr型のフラッグシップクラスのアンプと渡り合える管球アンプを音質のみばかりか特性値でも作り出すのは容易なことでは有りません。真っ先にSN比で負けます。市販の真空管アンプは「昔ながら」の作り方で造られていますので使い物になりません。必然「自作」か「自作に近い改造」になります。私の場合最低限「ノイズ」が有れば使い物にはなりません。通常の使用で「ノイズ」を感じた時点で「没」になります。ノイズがあると音楽に浸れません。

現在Tr型のアンプに負けない管球アンプを5セット完成させています。これらが安心して使えるようにする為には「予備球」の確保が欠かせません。「予備球」を考えると頭が痛くなります。使える球は殆どが1960年以前の物だからです。中には1940年代のものも有ります。ヤフオクにたまに出てきても「奪い合い」みたいなもので確保が大変です。


自宅SPシステムの追加工事完了

2008年05月27日 | ピュアオーディオ

自宅のサンスイSP-707Jシステムの箱にはD130、175DLH、2405の3個のユニットが入っています。それらはすべて箱の裏面にSP端子を出していて、SCS-33のケーブルでユットと接続しています。SCS-34は箱内が複雑すぎて使えません。(勇気が要ります)

SP箱の上にネットワークを置いており、ネットワークとそのユニットSP端子への配線を今回SCS-33からSCS-34にグレードアップを致しました。昨日までにその工事を完了し残るはデッカリボンツィーターへの配線を残すばかりにしていました。その状態でもなかなかの再生音でしたが「何かが足りない???」感は有りましたが非常にバランスの取れたサウンドでした。

本日SCS-34では有りませんが近い組合せで配線を完了いたしました。昨日SCS-34で配線を準備していましたが取り付けが出来ませんでした。・・・SCS-34が硬すぎてリボンツィーターが正面を向いてくれません。下手にやると丸ごと宙ぶらりん状態で閉口しました。

さて出てきたサウンドは「耳に馴染んだ」キレが有り、奥が深く、コクの有るサウンドです。その上「シルキーな艶やかさでしっとり」しています。これを聴くと昨日の仕様には戻れませんね。

#375を直接SCS-34で接続している関係でボリュームを上げてもうるささがなく、音場表現も更に改善され、音のバランスも全て上です。耳に馴染んだCDを掛けると今まで聴こえなかった音まで聴こえてきます。ここまで来ますと「もうこれでいいかな」と思います。このサウンドには事務所のオリンパスシステムが総合力で負けますね。質感と鮮度感、音の出方の自然さ、音数、音色、空間再現性と上を行っているようです。音の豊かさが出てきました。

次はオリンパスシステムの電源プラグを交換する予定ですがまだ予算が出来ません。こちらは「電源プラグ」を交換すれば直ぐに同等か追い越してしまうでしょう。こちらはユニットまでSCS-34が来ていますので「伝送ロス」が最も「極小化」されています。とどのつまり「何処までSCS-34が使えるか?」で音質は大きく左右されます。