現在所有するSPはどれも「高能率SP」です。JBLのコンプレッションドライバーは#375の場合118db/Wです。D130で101db有ります。アルテック604-8Gで98db、唯一オリンパスシステムのLE15Aのみ94dbです。
パワーアンプの出力は3db違えば半分で済みます。90dbのSPを基本に考えると同じ音量を得る為のパワーは604-8Gで1/8の出力で済みます。D130なら1/16で済みます。
オリンパスシステムのLE15Aに使っているパワーアンプにはアキュフェーズのM-100を使っていますので出力値をデジタルで表示します。この組合せで今までに使った最高出力は約40Wほどです。(とんでもない爆音サウンドでした)となると604やD130ではその半分の20Wもあれば十分ですね。実際D130には2Wもあれば家庭では不自由はしません。
ところがいざ良質のアンプを探そうとすると適当なアンプが現在ではなかなかないんですね。マッキンは500W~1000Wクラスでないと総合的な質感で使えないし、アキュフェーズでもA級アンプコースになり、必然A-60しか有りません。
他の方法はと云うと「管球アンプ」ですね。ただしTr型のフラッグシップクラスのアンプと渡り合える管球アンプを音質のみばかりか特性値でも作り出すのは容易なことでは有りません。真っ先にSN比で負けます。市販の真空管アンプは「昔ながら」の作り方で造られていますので使い物になりません。必然「自作」か「自作に近い改造」になります。私の場合最低限「ノイズ」が有れば使い物にはなりません。通常の使用で「ノイズ」を感じた時点で「没」になります。ノイズがあると音楽に浸れません。
現在Tr型のアンプに負けない管球アンプを5セット完成させています。これらが安心して使えるようにする為には「予備球」の確保が欠かせません。「予備球」を考えると頭が痛くなります。使える球は殆どが1960年以前の物だからです。中には1940年代のものも有ります。ヤフオクにたまに出てきても「奪い合い」みたいなもので確保が大変です。