Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

SP #614 の進捗

2010年05月25日 | ピュアオーディオ

昨日に続いて#614「銀箱」SPの制作を続けています。
予定では、

1)吸音材張り
2)リアバッフルへのSP端子及びネットワーク取り付け
3)ユニットへの「音質対策」
4)ユニットをエンクロー ジャーに組み込み

614

でしたが、4)のユニットのエンクロージャーへの取り付けを延期しています。昨日報告した「ダイアフラム」の端子折れの為交換します。ダイアフラムを発注しました。今週末に入荷の予定です。1)~3)までは予定通り進捗しています。現在内部配線材を作成中です。

この#614箱に604-8Gユニットでは奥行き寸法的にギリギリのサイズです。前回作成時にも相当苦労しています。寸法的に考えると#604用ではなく#605用に最適です。


612A「銀箱」のサウンドの変化

2010年05月25日 | ピュアオーディオ

先週金曜日(21日)にほぼ完成した#612A「銀箱」を鳴らし続けています。どうやら馴染みも出て来たようで「豊潤」なサウンドを奏で始めています。

612a6l6pp

スケール感もエネルギー感も、低域のタイトな出方も後のRCA箱システムには及びませんが、コンパクトでキラリと光る粒立ちの良いサウンドに憑かれています。パワーアンプは#6550シングルアンプから6L6ppアンプに交換しました。ドライブ力が物足りないと感じたからです。交換後、音の密度と滑らかさが更に上がり、「これさえ有れば他は要らないかも?」とさえ思う様になっています。まだチョッと低域のブーミーさが残っていますがこのSPで「音楽」を聴きますと「穏やかな」心地になります。


高能率SPユニットを選ぶ理由

2010年05月25日 | ピュアオーディオ

若い頃は「重低音」が欲しくて「重いコーン紙」のユニットを使ったSPを使っていました。現在D130やALTEC#604、605系のSPを使う様になって「高能率SPユニット」でないと使えなくなっています。

その理由は「スピード感」です。音楽は「時間の芸術」です。経過する一瞬の時間に音が連ならないといけません。「重いコーン紙のユニット」では「ろれつが回らない」のです。この「ろれつが回らない」サウンドでは必要な音が出てこないのです。実際に自宅のJBL:D130で出ているのに有るお客様の所ではJBL:2215Aで音が出てこないのです。マッキンのMC2500でドライブして有りましたがJAZZならスイングしないのです。早いパッセージを再生できないと欲求不満になります。

時間の経過とともにその一瞬に出るべき音が出ないと云う事は「音楽」がぶった切られている訳で、「音変換ロス」と私が読んでいる現象です。重低音を得る代わりに「音楽」を捨てている様に思えます。

「伝送ロス」対策はとどまる所が有りませんがやればやるほど「音数」と「鮮度」が出て来ます。しかし「音変換ロス」はSPユニットの選択で決まります。100db/Wクラスのユニットにどうしても目が行ってしまいます。