Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

今年の前半を振り返って見れば・・・

2010年05月16日 | ピュアオーディオ

田舎ですので毎年5月の第3日曜日は町内会で「溝掃除」の日です。午前中「溝掃除」を終えて少々疲れています。100枚近くの側溝の蓋を持ち上げて外して中にたまった泥を取り出してまた蓋をする作業でした。この蓋の重量が30Kg/枚近くありますので大変な作業なのです。10軒の共同作業作業ですが「女所帯」が半分有り、残りの5人くらいの男衆でやらなくてはならないのです。

今日は何もする気になりませんので今年の前半を振り返って見ました。(反省も込めて)

今年になってパワーアンプが2台(管球)、SPが3セット、CDPが1台と機器が増殖しています。SPの置き場がない状態になりつつあります。更に#614も増やそうとしてユニットとネットワークを購入しています。

「音質改善」の方も「パワータップ」の開発と「正規箱」への変更でただ今真っ最中です。このパワータップの正規箱仕様は今年のハイライトと思っています。このパワータップ正規箱仕様は「音数」と「SN比」、「バランス」、「音の厚み」「音の鮮度」が大幅に改善されます。予想以上の効果を出して来ます。現在15箱ケースを注文しており、6箱が先週入荷しましたが、塗装の不具合で中断しています。残りの9ケースは来週末に入荷の見込みで直ぐに塗装に出す予定でいます。6月上旬には正規販売が可能になります。試作箱から正規箱への交換希望申込の方へも6月上旬までに交換を完了する予定です。

今年1月にはWEのREPも15Aを入手しましたので、こちらも玉突きで各システムの「音質アップ」に貢献しました。

現在SPシステムが増殖中ですがこれは「次の商品」として「Trail仕様SP」の販売を予定しています。ステレオ機器の中で最重要なのは「スピーカー」だと私は考えています。出てくるサウンドは「スピーカーの表現力で決まる」と思います。これが決まらなければアンプ・CDP選びも進みません。

その意味で北海道出張は良い経験になりました。予測できない不具合も有りますので「経験」してノウハウを集めるしか有りません。お客様のニーズに真摯に向き合い期待にこたえていきたいと決意しています。


ALTEC 612Aでクラシック音楽を聴いて見る

2010年05月15日 | ピュアオーディオ

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#612Aがほぼ完成し、テストCDとして澤野工房のJAZZCDをメインに今まで聴いて来ました。今朝は初めてクラシックの「弦楽合奏」を聴いています。

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ALTECのSPでは「クラシックは聴けない」、「弦楽器のゴーイングが不得手」とか雑誌では書かれていますが「Trail仕様のALTEC」ではその様な事は有りません。瑞々しく艶やかな音色で鳴ってくれます。イタリア合奏団の「コレルリ:弦楽合奏協奏曲」をかけていますが音のヌケやキレが素晴らしい上に艶やかな弦楽器に響きを出しています。

クラシックはタンノイ、弦楽器の再現はタンノイが良いと云われていますが、私はタンノイのSPは避ける様にしています。ALTECの同軸とタンノイの同軸は双璧の様に云われていますが、個人的にタンノイも使って来ましたが「潜在能力を引き出す」と云う点ではALTECに軍配を上げます。タンノイのユニットはコーン紙をホーンの延長に使っていますので「コーン紙の強度」がネックとなって来る点(コーン裏面にリブを取り付けている点)で大音量再生しますと「モタツキ」や不要共振を発生する構造になっている事が私の選択から外れます。またユニットへの接続で4Pソケットを使っている事やネットワーク基板の強度のない事も興味の対象から外れます。タンノイはイニシャル時点でそれなりのグレードで聴かせてくれますが私の望む音質には届かないユニットなのです。

その点アルテックの同軸ユニットは低域と高域が完全に分離していますし、SP端子も別個に有り、高域のダイアフラムにも手を入れる事が出来ます。30年前の販売時点で無かった技術をALTEC同軸のユニットに手を入れますとその「潜在能力の高さ」に驚かされます。

個人的には「最強のフルレンジユニット」だと思っています。とにかくヌケ切ってなっているサウンドにご機嫌で幸せな気分になれます。


次のSP作成はALTEC#614システム

2010年05月14日 | ピュアオーディオ

ALTEC#620A、#612AとSPを作って来ています。次は#614になります。この#614システムは熊本のお客さまからのご要望です。

3年ほど前に#614システム(604-8G仕様)を作っていた事が有り、そのサウンドを知っておられる方からの依頼です。当時の#614システムは現在福岡のお客様の所に有ります。作成は今月末からの予定をしています。ユニットをお客様の方で手配されていますのでそれが入荷してからになります。一応エンクロージャーは1ペア確保しました。来週末には入荷の予定です。自分用の#614システムも作る予定ですがこちらはお客様の分が完了してからになります。(置き場所の関係)

現在#620Aのサランネット、#612Aの最終仕上げが残っている上に#6550アンプ 2台の最終調整が残っています。加えてマル秘作戦を実施中で来週いっぱいまではスケジュールがギッシリです。


KT88仕様アンプを取りに行く

2010年05月13日 | ピュアオーディオ

今朝からKT88仕様アンプを取りに熊本の「オーディオ道場」に行って来ました。昨日国道3号線で大型トラックが「魔のカーブ」で暴走して民家に突っ込んでいたのです。積載していたH鋼材(数トン/本)が荷崩れして中古車店の車を押しつぶしていたのですが、トラックは片付けられていた様ですがH鋼材を取り出していた様で往復大渋滞に巻き込まれました。帰りには片付いていると思っていたのですが・・・疲れました。

SPの方は今日はALTEC#620Aのサランネットの張替をしていましたが、こちらも難工事で(鋲をとるのが大変で)、やっと鋲を取り外した所で本日終了です。・・・疲れました。

明日はサランネットの完成とアンプの試運転と配線の交換をする予定です。


マイッタなあー!!ALTEC#612システム

2010年05月12日 | ピュアオーディオ

自宅のSP-707Jシステムは3年かけて作り上げてきました。ウーハーにD130の16Ω仕様とテレフンケンを使い、中域に#375+ゴールドウィング+ハイルドライバー(amt1)、高域に175DLH+2405+デッカリボン+ビクターリボンとSPユニットだけで8個も使ったシステムと本日完成したALTEC#612A(#605B)のシステムのサウンドが非常に似ているのです。当然「音楽表現力」も近似の感じです。

まず「漂うような音の出方」が似ています。612AはSPセッティングも正確なポイントを抑えていませんし、SPケーブルもWE 14GAとはるかに格下のものを使っているのに707Jシステムに近いサウンドを出してくるのです。これが凄いと思わずには居られません。ユニットは同軸2ウェイとは言え「一発」なのです。

「軽い低音と反応の速さと深み」も予想を超えて近似な感じです。612Aの箱とユニットのバランスが良いのでしょう。

中域は自宅の707Jの方が分厚い感じはしますが612Aの方も遜色ないように思います。#375のエネルギー感には及ばない事は判っていますがなかなかどうして聴き応えが有ります。

高域は707Jが100KHzまで出せるようにしているのに対し22KHzまでとかなり低いところまでしか出ませんが、可聴帯域はカバーしていますので不足感は感じません。

「空間再現性」も612Aは良い感じです。仮セッティングでも十分に感じれますので専用トレールにセットさえすれば前後左右への音の広がりが更に出てきますので「ステージ」を意識できそうです。

「Trail仕様化」して初めてサウンドを確認して見て本当に驚いています。これをすべて「オールルシファー」のケーブルで接続し、専用アンプでドライブし、専用トレールでSPセッティングをしたならどんなサウンドを出してくれるか楽しみです。


ALTEC 612Aの「Trail仕様」 SP完成

2010年05月12日 | ピュアオーディオ

ALTEC 612A SPが完成しました。早速音出し確認をしています。

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前回ALTECオリジナル配線で確認した時のサウンドとは全くの別物になりました。反応が早くバランスが良く聴いていて心地よくなります。音のヌケ・キレが抜群です。予想通り低音の不足も感じません。614箱より612A箱はかなり横幅が大きくなりますのでこの辺が効いているようです。「箱の作りや材料が良い」のでしょう・・・パワータップのケースによる音質の変化と同じ事が云えそうです。

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ルックスも「再塗装」と「サランネット張替」で奇麗に仕上がりました。

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まだ「専用トレール」が入荷していませんので「仮の音出し確認」です。SPケーブルもWE 14GAを使っています。これから1週間ほど「馴らし運転」をして行きます。ネットワークがまだ「大容量伝送」に対応できていませんので「馴染ませてやる」事が大切です。

この時点で「音の軽さと深み」が十分音楽を楽しめるグレードに仕上がっています。エンクロージャーがUSA製でよく乾いた米松合板製で有る事と、使っているユニットが#605Bでありながら604-8G以上に味わいのあるサウンドです。ALTECのユニットは604-8G辺りから大きな「コストダウン」を感じます。そのコストダウン前のユニットですので性能的には互角かそれ以上の味わいを感じます。

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ネットワークは8ΩのN1200-8Aを使っています。本来は#605Bは16Ω仕様ですので16Ωが良いのかも知れませんが特段不具合もなさそうです。

専用トレールは来週入荷の予定ですので、入荷後正規のSPケーブル(SCS-34)で再確認します。アンプの方も専用アンプを予定しています。こちらは本日出来上がったとの連絡が有りましたので明日引き取りに行きます。


ALTEC 612A SPの進捗

2010年05月11日 | ピュアオーディオ

今朝からユニットへの「音質改善処置」(Trail仕様化)を実施し、SPユニットをエンクロージャーに取り付けました。

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その後ネットワークをリアバッフルに取り付ける作業を完了しました。ここまでも色々と大変でしたが最後の作業に入っています。

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内部配線作りがこれから始まります。「ルシファー」のケーブルはφ11mmのケーブルを3本重ねにして1本のケーブルを作って行きます。1台当たり6本のケーブルが必要です。1セット(左右ペア)ですと
1)SPターミナル裏~ネットワークIN ×2本×2台
2)ネットワークOUT~ウーハー ×2本×2台
3)ネットワークOUT~ツィーター ×2本×2台

1本の長さは0.5mで良いのですが(0.5m×3本=1.5m)、1.5m×6本×2台=18mの長さと、3本×6×2=36本の端末加工が必要です。実際の作業は更に増えて(2本×2×6×2)+(1本×6×2)×2倍=120箇所(ケーブルの両端)になります。端末加工は皮むき・半田付け・ケーブルのまとめとなります。但しケーブル自体が非常に硬く強固に作って有るので大変なのです。

後はコツコツとただ作業を積み上げていくだけです。これが根気のいる作業なのです。

普通のケーブル(+・-で1本)のケーブルとは比べ物にならないほど手の込んだ加工が必要なのです。当然所要時間も大きく違います。一般のケーブルなら30分ですべてが完了します。これが「ルシファー仕様」になりますと加工だけで1日丸まるかかってしまいます。


ALTEC#605Bユニットの「Trail仕様化」

2010年05月11日 | ピュアオーディオ

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準備が整いいよいよユニットの「Trail仕様化」(音質改善対策)です。

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ユニットへの「音質改善対策」はウーハー部とドライバー部にそれぞれ別の部分に対策します。既にウーハー部への対策を完了していますので、今回はドライバー部への対策になります。上の写真は中・高音部のドライバーユニットのキャップを外した状態です。仕様的にはJBLとほとんど変わらない仕組みになっています。有りがたい事にALTECではダイアフラムカバーが付いているので非常に安心して作業出来ます。

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こちらがその外したキャップです。SPターミナルからダイアフラムまでの導線が付いています。この「導線」がオリジナルユニットのアキレス腱です。この細い配線では「伝送ロス」が甚だしく使い物になりません。この細い配線を「ルシファー線」に交換します。

やる作業は単純ですが使うパーツは吟味したモノを使います。易しそうだからと安易に作業しますと「ノイズ」や「ビビり」に悩まさせられます。オリンパスシステムの#375を対策する時に#375+HL88(合計25Kg)を30回以上上げ下ろしする羽目になりました。おかげで今ではノウハウを持ちましたので割合早く確実に作業できるようになりました。それでも機種が違いますと若干の仕様の違いが有りますので「カットアンドトライ」で最後は仕上げます。


今週の予定

2010年05月10日 | ピュアオーディオ

今週の予定は
①GE#6550シングルアンプと#6550ppアンプの交換
②ALTEC#612A箱SPの完成

の2件を予定しています。

#6550の2種のアンプは先月8日に改造依頼をしていました。随分と時間がかかりましたが今週木曜日には引き取りに行けそうです。球も2本買い足していますので直ぐに使える様に準備しています。RCA箱システムのKT66ppアンプと交換、ALTEC#620Aシステムの6L6ppアンプと交換の予定です。

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ALTEC#612A箱システムは「箱」の方は仕上がっていますがユニットの方の「Trail仕様化」をして「ネットワーク」を決めないといけません。まだ迷っています。ユニットは#605Bを使う予定です。純正のネットワークも有りますがそのままでは「音質アップ」は望めません。思案どころです。


本日の来客

2010年05月09日 | ピュアオーディオ

今日は広島市からお客様がお見えになられました。ツルソニック (TRUSONIC)のスタジオマスターSPを特注管球アンプで鳴らされていらっしゃるとの事で、ケーブル関係のグレードアップを検討されているとの事です。

現在お使いのSPケーブルと同じようなものを持ってこられました。(WE系)当方のSCS-34(ルシファー)と比較しましたが(価格はほとんど変わらない価格で購入された様ですが・・・)、聴いて直ぐに「音痩せ」しているのが判ります。ご本人もSCS-34との音数の違い、音の厚みに気付かれた様でした。

朝4時起きで高速バスで博多に来られ、博多から電車で羽犬塚まで来られた「熱意」に打たれました。8時半からの試聴開始でした。

当方で出しているサウンドは「オンリーワン」のサウンドです。いくら口や文章で云っても伝わりません。一度聴きに来られて確かめられる事をお勧めしています。