Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ALTEC#612A システムのサウンド

2010年05月22日 | ピュアオーディオ

612a5

昨日「物足りない・・・」の原因が判りました。SPには一切手を加えずに正常化しました。アンプのゲインの絞り込みすぎでバランスを欠いたサウンドになっていました。

早速鳴らし込みに入っています。この612Aのサウンドは非常に気持ちの良いサウンドがします。音のヌケ・キレが素晴らしい上に響き方が漂う様に出て来ます。ノリノリのJAZZが楽しめます。躍動感がすごいです。この分ではクラシックも問題なさそうです。ゆっくりと検証して行きます。

この612Aはまだ更なる「音質向上」の余地を残しています。昨日ネットワークを16Ω化する為にどうしたら良いかと色々調べて行きますと「ネットワーク自体が伝送ロスの塊」と思う様になりました。ALTECの604系や605系、A7/A5系も含めて非常にチャチな作りになっています。604/605系のオリジナルネットワークは概して「コンパクト」なのが特徴です。605B専用ネットワークも所有していますが、手の加えようがないくらいコンパクトですので見切りを付けてN-1201-8Aのネットワークを使いました。N1201-8Aは比較的大型のネットワークですので手を加えて「伝送ロス対策」が出来ます。
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予備にN1201-8Aをもう1セット持っていますので、こちらの方を「伝送ロス対策」、「16Ω化」させて入れ替えをしたいと思います。


ALTEC#612A システムの完成

2010年05月21日 | ピュアオーディオ

ようやく待ちに待ったSTM-612A専用トレールが完成しました。実は612Aの専用トレールは既にSTH-11が有りました。STM型で作りたかっただけです。

Stm612a4

早速ALTEC#612A 銀箱を載せて音出しです。

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#612A銀箱SPはTrail仕様化後まだ鳴らしていませんのでこれから馴染ませる為に鳴らし続けます。

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鳴らし始めの第一印象は「物足りない・・・」から始まりました。もっともRCA箱システムを聴いてから直ぐに切り替えましたので止むを得ません。

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この#612A銀箱SPのユニットは#605Bです。SPとしては一応完成ですが、将来的にはユニットを604系にする計画でいます。#612Aを鳴らしますと#620Aは眠りに着きます。

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部屋の中に大型SPが3セットも有りますと置き場所も工夫が必要です。CDP・アンプ類も後1セット用意しないと3セットのSPを楽しむ事は出来ません。とりあえずプリアンプが1セット有れば直ぐに3番目のシステムで#620Aを鳴らせるようになります。

鳴らし始めて「音の粒立ちの良さ」、「音離れの良さ」、「響きの良さ」と中高域のサウンドがキラ星の様にキラキラ輝いています。決していやな音ではなく「珠玉」の様な感じです。箱がよく乾いた米松ですので箱の良さとユニットの良さが出ています。605Bと612Aの組み合わせですので低域は多分40Hzどまりと思いますが、非常に反応が早く軽い低音です。聴くにつれ深みを増して行くようです。#605Bと612Aの組み合わせはこれはこれで良い組み合わせだと思います。

ただ最初に「物足りない・・・」と感じた意味が判りました。アンプ出力は16Ω、ネットワークが8Ω、SPユニットが16Ωとインピーダンス整合を無視していました。何でも「やってみろ」でやりますのでこんな事もあります。しかし、やはりインピーダンス整合は必要なようでサウンド全体が周波数帯域的にゲタを上げたように持ち上がって、エネルギー感や低域の下の帯域が出ていません。ネットワークを16Ω化改造をするように手配します。


この頃購入するCD

2010年05月20日 | ピュアオーディオ

この頃購入するCDは「澤野工房」が多くなっています。録音や演奏が良いからです。今月初めにお見えになったお客様からも勧められました。調達先はヤフオクや澤野工房です。昨日も7枚購入しました。

最近気に入っているCDはミハエル・ナウラ・クインテット。
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のりの良い演奏とビブラフォンの響きの良さが気に入っています。澤野工房のCDはシステムの「伝送ロス」が多いとBGM的に聴こえるのですが、音質のグレードアップをして「伝送ロス」を減少させると「生演奏」に近づいて来ます。眼前で演奏しているようなステージが出来つつあります。

今回製作したALTEC#620システムでも十分楽しめるようになっています。


#614箱入荷

2010年05月19日 | ピュアオーディオ

ALTEC#604-8Gを入れるべく#614箱が入荷しました。箱を開けて中身は確認しましたが直ぐに元の梱包箱に戻して棚に保管しました。写真を撮るところまで梱包を開いていません。今度の日曜日にSPのオーナーさんがユニットを持ってこられる事になっています。

いつもなら梱包を解いてトレールに設置し写真を撮るところですが、まだ#612Aのトレールが来ていませんので置き場所が混乱します。612A用のトレールは金曜日に来ますのでその後になります。今度の土曜日にオフ会をしますので場所を確保しておかないといけません。

前回のオフ会が半年前ですのですべてのシステムが大幅に「音質アップ」しています。私のシステムのサウンドは「常に進化中」です。


ALTEC#620A システムの完成

2010年05月19日 | ピュアオーディオ

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昨日夕方#6550シングルアンプが完成して接続した状態で終了しました。今朝からサウンドの確認をしています。

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6L6ppアンプから#6550シングルアンプにパワーアンプが変わっています。サウンドの方も大きく変わりました。6L6ppアンプの時はSPとSPの間にサウンドが有りましたが、SPの外側にもサウンドが広がり始めました。音数が飛躍的に増加したような印象を受けます。6L6ppアンプの時も「球」をSTC CV1947に交換しますと同じような「音数」になりますが、プッシュプルアンプでは604系にはピークが出来る様で、シングルアンプにした事でピーキーさがなくなった事のメリットが大きいです。相性はシングルアンプの方が良い様です。

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上の写真のアンプが今回交換したシングルアンプです。元はGEC KT66シングルアンプでした。元々はKT88シングルアンプですので元に戻った事になります。このアンプは三栄無線のキットだったものを中古で買い求め、「Trail仕様アンプ」にして使っていました。

今回は#620Aに使っていますが将来的には#612A用のアンプにします。まだパワータップを正規品にしていませんので近いうちに完了の予定です。


いよいよ上半期の仕上げに入る

2010年05月18日 | ピュアオーディオ

上半期の「音質アップ」作戦が仕上げの時期に入りました。

予定項目と進捗
1)オリンパスシステム・・・パワータップの正規品への交換 → 1/3(プリアンプ系完了)、箱待ち。
2)RCA箱システム・・・パワータップの正規品への交換及びパワーアンプの#6550pp化 →完了。
3)707Jシステム・・・パワータップの正規品への交換 → CDPのみ完了、箱待ち。
4)ALTEC#620AのTrail仕様化・・・Trail仕様化及びサランネット交換も完了。
5)ALTEC#612Aシステム作成・・・SPはほぼ完了。専用トレールは今週入荷予定。パワーアンプも#6550シングルアンプ化完了。パワータップ正規箱待ち。
6)UREI#813Bシステム・・・パワータップ正規品交換 → 完了。

パワータップの正規箱も今週末か来週初めには追加分入荷の予定ですので、直ぐに塗装に出して予約を受けている分については今月中には納品を完了したいと考えています。

明日にはALTEC#614箱が入荷の予定ですので次週は製作に入る予定です。

今週から来週にかけて機器やパワータップが変わっていきますのでサウンドもごろごろ変わって行くと思っています。


RCA箱システムのアンプ完成

2010年05月18日 | ピュアオーディオ

先週受け取りに行ったRCA箱システム用のGE#6550ppアンプの最終調整がやっと完了し、RCA箱システムに接続しました。

6550pp

従来は6L6pp(KT66仕様)でしたが今度は#6550pp(KT88仕様)にグレードアップしました。早速「音出し確認」をしています。

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音の厚みや密度が上がり「生音」を彷彿させるサウンドが出始めています。やはり「球の格の違い」がそのままサウンドに出て来ます。かと言って「がらりと音色が変わる」訳では有りません。より「自然な音」に近づいた印象です。まだ馴染みが足りませんので更に良くなって行くと思います。

RCA箱システムの駆動系は非常にシンプルです。CDP・プリ・パワーアンプの3つの機器+ライントランスだけです。この機器たちだけで奥の部屋の「オリンパスシステム」に匹敵するサウンドを出してきます。音のヌケ・キレでは上回る質感です。個人的にはこのRCA箱システムの方のサウンドが好みです。


ALTEC#620Aのサランネット張替

2010年05月18日 | ピュアオーディオ

先週から中途で止まっていた620Aのサランネット張替がようやく片付きそうです。サランネットの張替そのものは先週の段階で完了していたのですが、このサランネットは一般の構造と違い「ド素人」が設計した様な外枠で挟みつける様なタイプなのです。

620a3

この外枠が20~30年経過して「乾燥」して「硬化」してしまっていた為に「タッカーの刃」がたたないのです。元々はタッカーで止める様に作って有るのですが、1本1本丁寧にキリで穴を開け木ネジで止めて行かないと奇麗に仕上がらないのです。時間と手間がかかります。夕方ようやく仕上がりました。


Trail仕様SP「EC-138」のオーナー様のインプレ

2010年05月17日 | ピュアオーディオ

先のブログでも書きましたが「Trail仕様スピーカー」の販売を考えています。

その試作販売した サンスイ箱「EC-138」(D130+LE85+2402+LX5+N8000) の使用後の感想を北海道のお客様から頂戴しましたのでご紹介します。

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お世話になっています。<o:p></o:p>

4/16に九州から北海道に来ていただいてEC-138システムの手直しが完了してから1ヶ月が経過、同時に、以前からスピーカーケーブルのみルシファーで、電源ケーブルとラインケーブルを全て化け物ケーブルにそろえてからも1ヶ月経過し、だいぶ活性化が進行したのかシステムがなじんできました。そして、昨日、壁コンセントを、念願のサウンドトレール社お勧めのフルテック製に取り替えて、今日になって音が抜けて見違えるような濃密で緻密な音色になってきました。やっと自分なりに納得する音質になるまで時間がかかり大変遅くなりましたがインプレを詳しくまとめてみました。

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曲別のインプレですが、まず一曲目は、比較的古い録音で、ラウンド・アバウト・ミッドナイト(1955/6月録音)の4曲目「バイ・バイ・ブラックバード」では、ガーランドのピアノがなんとも言えない緻密でパルシブな響きと、マイルスの冴えわたるミュートトランペット、コルトレーンの豪放なテナーが金管楽器独特のブリリアントな音色を良く伝え実に心地よい。バックのチェンバースのベースはよく弾み、軽快で奥行き感があり、立体感と十分な量感を伴った解像度の高いもので、チェンバースのベースは今まではこもって聴きづらかったものが、まるで嘘のようにヌケの良い質感に変わって別な演奏を聴いているようで、見違えるように新鮮な演奏に聞こえる。しかも低音が豊かであり、嬉しさひとしおです。<o:p></o:p>


次に、ディブ・ディグズ・ディズニー(1957
/6月録音)の4曲目「星に願いを」では、モノラル録音ながら両スピーカーのセンターを中心にびっしりときらめくような音数が並び、特にポール・デスモンドのアルトサックスが金属的な響きでありながら、艶もありうっとりと聞きほれてしまう。今まで聴いてきた耳につくアルトサックスとは別物の高品位な音色で、無骨なディブ・ブルーベックのピアノの響きもよく表現されており、この2者の対比がまた聞き物である。このアルバムでは緻密で解像度が高く、中高域の太い音調が私の求めていた50年代のジャズを象徴する音質であり、もはや、このEC-138システムは手放せないものとなった。
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他にも50年代を中心に視聴して、まとめとしては
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30年以上前に製造されたEC-138システムのユニットの音質を通して、当時のJBLのクオリティーの高さとスピーカーの原器(WEを除く)とも言える一連のユニットを設計した、ジェームス・バロー・ランシングの偉大さを再認識した。<o:p></o:p>

何よりも、ジャズの魂といえる一番大切な中高音域が高密度で再現されるという点が現代のスピーカーでは失って久しいものと痛切に感じる。あのエベレストでさえソリューションという途方もない高額なアンプでドライブしているにもかかわらず、視聴して感じた中高域の線が細くて納得いかないことと一致する。現代のスピーカーは一番大切な中高域の音密度を薄めてしまっていると感じる。<o:p></o:p>

しかも、JBLのスピーカーの中でも、私が30年程前に375+537-500音響レンズを使っていた当時は、375の発する強烈な中域が耳について長く聞いているのが辛かったものですが、当時のケーブルやアクセサリー技術では到底ここまでの潜在能力を引き出すことができなかったものを、このシステムでは、サウンドトレール社により想像を超えるほどの変貌を遂げている。<o:p></o:p>

耳につく刺激的な音は一切発しない。変わりに、分厚くまろやかでいて芯のしっかりした緻密な中高音を絶妙なバランスで聞かせ、安心して50年代を中心としたジャズに身を任せることができるものです。<o:p></o:p>

システムの織り成す音色は、LE85の力量とあいまって、超大音量にまで上げてもリニアに反応し、音像はまったく崩れることはないどころか、どこまでもシャープでストレートなもので、D130の驚異的なポテンシャルを見せつける。 

Ec138

 

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6畳間という私の小さなリスニングルームがあたかもベースの胴が楽器として鳴っているような心地よい響きに満たされ、一般的に言われている「D130は低音の量感が不足する」という認識とは正反対に、今まで聴いたことのない奥深く味わい深い音色を発する。この低域を聞くためにシステムの電源を入れると言っても過言ではないほどで、まさか、昔から評判の高かったD130のポテンシャルの高さを自分の部屋で経験できるとは・・・・ これは、本当に幸運なことである。<o:p></o:p>

しかし、まだまだEC-138システムは余裕があり、さらに良さを引き出せるようで恐ろしいほどの潜在能力を感じる。これもルシファーケーブルのドライバー内配線とハイグレード仕様のスピーカーターミナル化を含むエンクロージャー内配線、そして、極めつけは、発明と言えるスピーカーケーブルがあればこそです。EC-138システムのユニットの能力を最大限生かすことができたのも、裏を返せばトレール仕様の優秀さを証明しているというのが私の結論です。<o:p></o:p>

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[現在のシステム構成]<o:p></o:p>

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壁コン フルテック電源ケーブルSCE43→パワータップ→電源ケーブルSCE43→アキュフェーズDP-500→RCAケーブルSCR-15→マランツPM-11S1→SPケーブルSCS-34→ルシファー仕様EC-138スピーカーシステム(D130+LE85:HL91ホーン+2402[075プロ仕様])<o:p></o:p>

  サブスピーカー:ダリヘリコン400MK-ⅡLE(このスピーカーは、現代のスピーカーとしては大変できの良いものですが、EC-138スピーカーシステムを聴いてから、求める音質の方向性の違いが明確になったため6月にオークションで放出予定)<o:p></o:p>

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 補足ですが、パワータップをラックに直接載せるのではなく、インシュレーターを入れると見通しが良くなり、音密度も向上して良くなりました。振動対策はアンプと同じく電源トランスにおいてもあなどれないものと納得した次第。<o:p></o:p>

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<o:p></o:p>EC-138システムを入手することができたことは何よりも変えがたい喜びですし、今回、良心的な価格で譲っていただき、九州から北海道まで快く来ていただいて、手直ししていただいたことはサウンドトレール社の顧客を第一に考えた姿勢に感服します。色々な面でサウンドトレール社に本当に感謝しています。

なお、インプレ用の写真を添付しましたのでインプレ文章の間に挿入してお使いください。

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今年2月に販売し、お客様の転勤等有った為4月にアフターフォローに北海道に行って来ました。喜んでいただけている様で当方もとても有りがたい事だと思っています。



WADIA #6をオリンパスシステムで聴く

2010年05月17日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムの常備CDPはスチューダーA730(Trail仕様)です。ほとんどCDPを入れ替えた事が有りません。そこでwadia#6を繋いで見てA730とどのように違うかを確認して見たくなりました。

Wadia61

このWADIA#6はまったくのノーマルな状態です。お互いノーマルな状態ならWADIA#6の方が周波数レンジも広く、音のキレも良く、音数も多いですね。WADIAはSN比の高い様な質感で好ましい音色です。

A730(Trail仕様)と比べますと「音数」が足りないのが判ります。音の線の太さもA730の方が太く感じます。弾む様な音の出方はWADIA独得のサウンドの様に思います。聴いていていやらしさや雑味を感じません。良いCDPだと思います。

ノーマルでここまで出せれば私的には「合格」です。もう1台欲しいと思うようになりました。

このWADIA#6はお客様からの「修理依頼品」で、修理から帰って来ましたので「音出し確認」をしている所です。直ぐに外さなければなりません。