SOUP NOODLE 青雲の志＠新橋 「味玉煮干し鶏白湯ソバ」

故きだけを温めスギて
新しきを知るよしもなし
超激温故不知新とか
七文字熟語の
最近のオレ事情

ああ
近場とはいえ

虎ノ門の汁無し担々麺も
芝公園の汁無し担々麺も

汁無しってのはそもそも
オレの汁が滴らず

ましてや
ツカミのないニューウェーブには
NO チンピク
NO ラーメン


むしろ
超激レトロにて
不味くない麺が出てきただけで
チンピクを催すあたり

メンドウな回路が
余計に組み込まれたからこそ
必然的に受けと流しが強化された

まるで
マグネットコーティングを施された
ファーストガンダムのようだね




でも来ちゃった

行こうか行くまいか
迷いに迷っていたところに

ジャストタイミングで
パイセンのGOサインが出たので

来てみて
みてみて
みてみたら




予想以上に
企業臭がして
あらビクーリ




左上理論とか
右端理論とかあるけれど

それを逆手に取りーのの

この手のオキマリ
逆にデフォを探しにくくする作法 あたりに
超激ビンカンな昨今


ああ
やっぱ
年相応に大人しく
故きだけを温めておけばヨカッタかなと
思いながらも

逆にあからさまに
こう来たとなれば
探りを入れにイクのが
オレたちの作法

ってことは
アレの系列か
ソレの系列か




むう




コレは

まるで
燦々斗と伊藤を足して
2を掛けて
5で割りつつも




このザワザワっとした
魚粉を超えた節フレークを

旨味というより
食感として
ザワザワっとプラス

ザワザワザワザワ
ザワザワザワザワ




「SOUP NOODLE」
あたりを店名に
ザワザワっとプラス

ザワザワザワザワ
ザワザワザワザワ




ヨサゲなパーツを
まるでキメラのごたるに
体よく組み上げるあたりに

ザワザワザワザワ
ザワザワザワザワ




コレは
もしかして
件の路地裏一文字系
極秘チェーンのやーつだったりして！！

って
途中から
確信を持って臨んでいながら

あとで知ったけど
個人店ってのが
逆にオドロキだったしりて




電通入ってる！！

のに！！と

にわかにいろいろ
受け止めることができずに


まあ
とりあえず
ラーメン博の新人王グランプリあたりに
持って行こうもんなら




「若さがない」だの
「企業の味がする」だの
こてんぱんにヤラれそうな

そんな一杯に映るのは
たぶんオレだけみたいで




節の酸味が強スギるよなぁ
ザラザラがジャマだよなぁ

なんて思ったのも
たぶんオレだけだったみたいで


そして
僕には帰れる街中華があるんだ
こんなに嬉しいことはない

なんて思ったのも
たぶんオレだけだったみたいで

	青雲の志について　鳥井信治郎伝 (集英社文庫)
	集英社