ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

すごい映画が来た

2020-02-12 09:32:40 | 映画

「パラサイト 半地下家族」は、
本当に、ブラボーな映画だった。
久しぶりに、観て良かったと思えた。

社会問題を扱いながらも、暗くない。
面白くて、切なくて、ハラハラして、怖くて、
ラストは、何だかファンタジー。

人の感情、あらゆる事、ありえる事が、
デフォルメされた、エンターテイメント作品だ。
映画で、あんなに色んな事が、表現できるなんて!!

ウソをついて就職したが、
それぞれが、ちゃんと仕事をこなしている。
ネガティブな事を言う人がいないので、誰が悪いとも思えず、
観ていて嫌な気分にならない。

ソン・ガンホが、辞めさせた運転手の、
「次の就職先、みつかったかな。」
と気にした事に、ホッとした。

「計画を立てるな。」という言葉に、涙が出た。
何だか、あの言葉に、私が救われた気がした。

みんな言ってるが、IT社長の奥さん、
チョ・ヨジュンは美人だ。

ジャージャー麺を作るのを見て、
あんなにハラハラした事はない。

正しくは、2つのインスタントラーメンを合わせて作るものらしいが、
私は、普通のジャージャー麺が食べたくなって、
スーパーに行ったら、「冬は置いていない。」と言われた。(笑)

パク社長は、キムを「臭い。」と思っているだけで、
本人に向かって言ったわけではない。

キムは、何度も我慢したが、
彼にとっては、「臭い」=「半地下野郎!」なのだ。

その「半地下野郎」が、「地下野郎」を閉じ込めて、
元家政婦の奥さんが、階段から転げ落ちて死んだら、
いくら地上で、「食事を持って行ってあげて。」と話していても、
「地下野郎」は、知るよしもなく、
「キム一家を、みな殺しにしてやる!」と思っても、しかたないだろう。

本当の事は伝わらないまま、悲劇は起こってしまう。

目の前で、家庭教師が殺され、
卒倒した子供は、トラウマになるだろうな~。

ワイヤーで首をくくられ、引っ張られた息子は、
死ぬかと思ったが、さすがに、主役は生きていた。

エンディングを歌っているのは、
彼、ウシク本人なんだってね。
カントリーなアレンジ、歌詞も今風で良かった。

本当に、ハリウッド映画に、勝るとも劣らない、
完璧な韓国映画だった。(アカデミー賞の作品賞を受賞!!)

場内の明かりが点いて、隣にいた身内と、
「面白かった!!  すごいね~。」と、
意見が合ったのは初めてだ。

昨今の、韓国の日本に対する過去の恨みが、
あまりにしつこいので、ウンザリしていたが、
この映画は、韓国の事情を見直すキッカケとなり、
印象回復に、貢献するのではないか。

観た後に、多くを語りたくなり、人に勧めたくなる。

この映画を観ずして、何を観る!!

 


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