さて、阿武隈川から続きです。
先に阿武隈川河口に湊神社が有り、津波で流された旨、お話しました。私の記憶が正しければ、神主さん夫婦がお亡くなりになったそうです。
どうも製薬会社を定年退職して神職に成られた方と聞いていますが、大変お気の毒です。
私の様な因果な血筋に生まれた者は、神職について神に使え、人々に奉仕して生きていくのが一番の報いと言うか、祓い清めになると聞いていましたが、神職に付いたのに津波で亡くなられた話は大変ショックでした。
話はチョット変わりますが、昔から「薬屋は三代続かない」と言います。理由は結構複雑です。
昔は「病気=悪霊」と考えられ、薬により悪霊を追い払うとされていました。
だから悪霊は薬を売って欲しくない。故に薬を売る人に憑依して、怠けぐせと言うか、根気を失わせ、薬屋を続けさせないようにするらしいです。だから薬屋は三代続かないと言う事です。
「良薬は口に苦し」と言いますが、人間が嫌う物は、憑依した霊も嫌うという事。つまり、薬によって除霊すると言う事らしいですね。
まあ、針灸なんかも同様です。針灸で体を痛めつけて、体から悪霊を追い払う。
そして滝行だって同じ意味合いですね。滝に打たれて悪霊を追い出す訳です。
もっとも、悪霊は本当は出て行くのではなく、体の中心部に閉じ込まるだけとも聞いていますが・・・・・・。
まあ、それは兎も角、祈祷師なんかも除霊して病気を治したりしますし、優秀なエクソシストであるイエス・キリストも除霊で病気を治して来ました。それと同じ考えなのでしょう。
それ故、悪霊に憎まれる。動きを妨げられる。強いては殺されるとされています。祈祷師なんかも悪霊に憑依されてヘロヘロ状態になっている方々も多いなんて聞いていますが、どうなんでしょうね。ホント、複雑な考え方です。
そう考えると、亡くなられた神主さんも、薬屋から神主さんになられ、それが元で・・・・・なんて考えてしまいます。
実は私の知る地元、いや、全国的に有名な宮司さんも「人殺しの家系」故、先祖が殺した者たちの霊に付け狙われ、何度となく命の危険に合っているそうです。
まーね、神職に付いたとしても問題の解決にならないという事ですわ。
それでも、その宮司さん曰く、施しを重ねる事で少しづつ報われて来ていると語っていらしたので、私もね、施せる物など殆どありませんが、見習って生きていこうかなぁー、なんて思っている次第なんです。
つづく。