諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

秋祭りの憂鬱。その2

2014年10月24日 22時30分37秒 | 出来事
続きです。

えー、神輿渡りですが、約2時間の道程です。

今でも喧嘩祭りとか言って神輿と神輿がぶつかる感じに神輿を担ぐ祭りがありますが、本来、神輿渡りは神の神威を見せ付ける為のものらしいです。

どうやって神威を見せ付けていたかと言うと、神輿を家にぶつけ破壊したり、担ぎ手が町の人を蹴り上げ、潰し歩いていたのが本来の神輿渡りみたいです。「わらわを信仰しないと祟りを起こしますわよ」と言う感じなのでしょうか。迷惑と言ったら迷惑な行事ですね。

今そんな事をしたら大変です。仙台の中心地ですから、殆どの建物が鉄筋コンクリート造りです。ぶつけた神輿の方が破壊されるし、蹴り倒す私の足の方が折れます。それよりも先ず、器物破損で捕まっちゃいますしね。

第一、神輿って大変高価なんです。友人の神社の神輿は、それほど大きなものではないですが、価格は多分500万円以上は楽にすると思います。

以前、神輿の天辺にある鳳凰を電線に引っ掛けてしまい、鳳凰が足の所で曲がったままになっています。

何故修理しないのだろうと思いネットで修理代を調べてみたら、その程度を直すだけでも数十万円掛かるみたいです。

多分、地元には神輿の業者なんていないでしょうから、神輿を送るか、業者に来てもらうかするしかないと思います。そう簡単には治せないのでしょうね。

まっ、それはさて置き、私の後に続いている旗持ちのオバサマ方の世間話が気になります。

6名ほどのオバサマなのですが、話をしなければ歩けないのでしょうか。私ともう一人の提灯持ちの男性は何も語らず、重い提灯を掲げて歩いているのに、彼女らは旗棒を杖代わりにして歩きしゃべり続けてます。まるで世間話をしながら、歩け歩け運動しているように。

全く信心が全然感じられません。困ったものです。それも掻き集められた人員なのでしょうから、仕方ないのでしょうね。

それにしても驚いたのは、このオバサマ方のがめつさです。

神輿渡りは2度休憩を取ります。最初はデパートの前。デパートの社員の皆様がご好意でペットボトルのジュースをご用意して貰ってます。そこで喉を潤し、次の休憩は地元の銘菓の工場です。ここでは抹茶のどら焼き、大福、缶コーヒー等々が出ます。勿論、一人一種類づつ受け取ります。子供だってそうしてます。

だけどオバサマ方は違います。一通り銘菓を皆が受け取り、まだ余っているのを確認すると、オバサマ方の目の色が変わり、また銘菓を受け取ろうとするのです。

係りの人が場所を離れた途端、あのオバサマ方、どら焼き等を鷲掴みでバックに詰め込んでいます。子供だってしてないのにです。羨ましい・・・・じゃなかった、浅ましいの一言ですわ。

それだけじゃないです。銘菓工場ではお神酒も振舞われたのですが、このオバサマ方のおかわり攻撃は半端ないです。

私はバイクで神社に来ているのでお酒はダメ。大人の男性は少ない上にクルマで来ている。だから皆飲めない。

しかし、そのお神酒、見た事の無い銘柄です。何時もは一ノ蔵だったのに、グレードアップしたようです。オバサマ方も「美味しい、美味しい」と歓喜の声を上げて飲んでいます。甘口の日本酒の様です。私も飲みたいです。

うーん、どうしよう。今現在は11時過ぎ。私の場合、出店の売り子とその後片付けがある。終わるのは4時。それから近くのある古本屋で本を買い、マックかモスでコーヒーでも飲みつつ時間を潰せば酔いも覚める。「飲むべし」と思いお神酒に駆け寄る私。

オバサマ方はお神酒を独占。お代りを繰り返して飲んでいる。全然一升瓶を手放さない。そして全て飲み干しちゃいましたよ。たった6人で僅かの間に。

私は紙コップを持ったまま立ち尽くし、とっさに紙コップを隠し側を離れましたよ。涙目になって。

このオバサマ方、多分私と同年代だと思います。思いますが私より大分年上に見えちゃいます。昔はうぶ、恥じらい深くおしとやかだったと思うのですが、どこに落として来たんでしょう。

私とは文化が違う。人種が違う。住んでる世界が違うように思えますが、時の流れがそうさせたのでしょうね。人生ってはかないものです。でも、それで良いのだと思います。

ただ一つ言える事は、このオバサマ方は幸せを掴んだ人達。人生の一大目標を達成した人達なのです。だから「後は野となれ、花となれ」の域まで到達している。これからは楽しむだけの幸せな人生なのでしょう。正直、羨ましい。

私は何も掴んでいない。何一つクリアしてない。だから何時まで経っても子供のまま。これはオバサマ方が変わったのではなく、私が変わらなかったのだと思いますわ。

間違った人生を歩んでいるのは私の方だ。そう考えてチョットしんみりした私でした。


つづく。

コメント
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