諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

人の命を預かる怖さ。【O-157編】 その2

2014年11月29日 01時16分53秒 | 人生

続きます。

さて「東京BJ」とは何ぞや。答えは「東京・ブラック・ジャーナリスト」の略です。「特命係長・只野仁」なんかを書いている「柳沢きみお」が23年位前に同タイトルの漫画を書いてます。手っ取り早く言えば、総会屋系の経済雑誌の編集者をしていたんです。どうです。チョット驚きでしょう。私が総会屋だったなんて。

聖人君主ぶって神道の事書いたりしてますが、あんまり褒められた仕事なんてしていないんです。

ただ、少々弁解させて頂ければ、知っててそんな会社に勤めた訳じゃ無いです。「やけに広告だらけの経済誌だな。これは儲かっているな。それに実質の編集者は副編集長だけ。っという事は、自分も多くの仕事を任せられる。株の業界紙では整理記者だった。今度は書く方に回れる。企画も発案出来る。レイアウトも自分の判断で自由に出来る。これは楽しそうだ」と思ったんです。

まさか総会屋系の経済誌だとは夢にも思いませんでした。ハッキリ言って「やっちまったぁー」と思いましたよ。

若さゆえの過ちなのですが、知らないって事は怖いです。未だに自分でも驚いています。どこまでもついていない私ですわ。

この経済誌での出来事は何れまた書きたいと思います。今回のお題は、この副編集長から聞いた話です。

この副編集長、仮にAとします。当時Aは42歳。長崎県の老舗商店の産まれです。裕福だった様です。ルックスは漫画の「課長・島耕作」に似ています。背丈もそんな感じです。大学も島耕作と同じ早稲田大学。博識です。当時からパソコンを使いこなしてました。何でも出来るタイプです。

Aは編集の経験はありません。ただ、学生運動でゲラ刷りを遣っていたらしく、雑誌のレイアウトも出来るし、文章もまずまず上手いです。彼よりも仕事の出来る人間は、前に務めていた株の業界紙にはいません。普通の会社に勤めていれば、間違いなく出世すると思います。私の知る限り、編集者としては一番優秀です。

そんなAが何故総会屋系の経済誌なんかの副編をしていたのか。一言で言うと「ついていない島耕作」と言うんでしょうか。波乱万丈と言うのでしょうか。気は進みませんが、チョット述べたいと思います。

先ずAは学生運動の志士でした。書記みたいなことをしていた様です。

そして国家転覆??の策略を練る為に、後輩の女子学生の実家である幼稚園の離れをその拠点としていたんです。園児が園内でお遊戯している風景を眺めながら、国家打倒の檄文を書いたり、安保反対の看板なんかを作っていたのです。流石の警察も幼稚園内に学生過激派のアジトがあるとは思わないでしょう。よく考えたと思います。やっぱり頭が良いです。

しかし、思ってもいない事が。

まさか自分の幼稚園が過激派のアジトになっているとは夢にも思っていない後輩女性の父親、つまり幼稚園の園長はAを大変気に入ります。毎日の様に幼稚園に通って来ていましたから、娘と恋仲だと思ったようです。そして父親の園長はAに「判っているんだろうね」と一言。

簡単に言うと結婚させられたんです。無理やり。断れない様に周囲を固められて。Aもまさかこんな事になるとは思わなかったようです。こんな所も島耕作に似ていますわね。

 

つづく。

 

コメント
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