諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

熊野の本地、五衰殿。 その2

2015年05月15日 10時56分51秒 | 神道

続きます。それでは五衰殿のストーリーを語ります。

時は何時の時代か検討も付かない大昔、インドに摩訶不思議な摩訶陀国がありました(紀元前317年に滅亡したそうですが・・・・)。確かインダス川の畔辺りあったそうです。

その摩訶陀国は多分嘘でしょうけど六万の国々集まった連合国で、それらの国々は善財王と言う王様が支配してました。

善財王の宮殿は途轍もないほど豪華らしく、これまた嘘でしょうけど一周するの一週間かかったそうです。後楽園球場の何百倍、いやそれ以上でしょうか。大変馬鹿でかい宮殿です。その名の通り大金持ちの王様と言えます。

善財王には意地でも嘘に決まってますが、1000人の后がいました。1000人の后はそれぞれ一つづつ宮殿が与えられて住んでいます。その1000番目の一番新しい后が五衰殿です。西の一番外れの宮殿に住んでいたそうです。

五衰殿はこれまた名前の通り大変醜い女性でした。面食いの善財王は五衰殿の宮殿には通いません。それ故、お手当てが貰えないのか五衰殿の宮殿はボロボロに荒れ果て、虎や狼が入ってくる程に荒れてる程です。

そりゃ醜い上に1000人も后が居たんでは、五衰殿の宮殿には出向かないでしょうね。流石にね。

それで五衰殿は何時も泣いていました。自分の醜さを悔いて。自分の醜さは前世からの因縁であるとして。

大昔ですから韓国人女性の様に気軽に整形手術する訳にもいかず、世間も他人も恨まず、悲しい気持ちで全てを諦め、千手観音をお祈りし続けていたそうです。

そしたらアーラ不思議、五衰殿は見る見る美しくなっていきました。千手観音のお顔とそっくりな程に。体も千手観音の様に美しく輝き始めました。その姿は千本の手は無いですが、千手観音そのものです。辺りを照らす神々しさだったそうです。

その噂を聞いた面食いの善財王は五衰殿の宮殿に出向きます。そして美しく生まれ変わった五衰殿を見て夢見心地に。「あの醜い五衰殿が、まさかこれ程までに美しくなるなんて」と。

その後、善財王は五衰殿の宮殿に入り浸りになります。五衰殿は一身にご寵愛を受けます。五衰殿オンリーとなったのです。こうなると残り999人の后達は面白くありません。妬みの権化となりました。

そして999人の后達は五衰殿を貶める集会を夜な夜な開き策謀を巡らします。何とかしなければと思って。

そうとは知らず幸せになった五衰殿はご懐妊。善財王も大喜びです。

999人の后達は更に焦ります。ますます善財王に遠ざけられる。五衰殿のせいで、五衰殿のせいでと思って。

そこで占い師を呼びつけ、五衰殿の子供が男なのか女なのか。どんな人生を歩むのかを占わせます。

その結果、「生まれてくるのは王子。寿命は8500歳まで生きる。大変徳のある人物に育ち、世の中も安泰になる」告げられます。

その占いに999人の后達は更に更に激高。占い師に「五衰殿の子供は善財王の子供ではない。不義密通の子だ。足は9本で8つの顔を持つ鬼として産まれ。口から火を吹き街を焼き尽くす。王も食い殺されると善財王に伝えよ」と脅しました。褒美は望み通りに与えるからと言って。

金に釣られた占い師もそれを承諾しました。

 

続く。

 

 

 

 

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