諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

熊野の本地、五衰殿。 その5

2015年05月20日 10時38分42秒 | 神道

種本をかなり端折って書いているつもりですが、長くなってまいりました。

ここでチョッとブレイクと言うか、突っ込み所と言うのでしょうか、五衰殿が五衰殿と呼ばれる由来を考えて見ます。どう言う事かと言うと、五衰殿は処刑する直前に五衰殿に成ったと言う事です。

五衰殿は最初、醜い1000番目の善財王の后だったが、罪人として処刑される事となった。そして鬼谷山の鬼持ヶ谷に8日かけて裸足で険しい道を歩かさせられた訳です。っと言う事は着ている衣類も汚れたでしょうし脇汗もかく。そうなれば体臭もきつくなります。

そして裸足で山道を歩かされた痛みや処刑される絶望感。子供を産めずに死ななければ成らない苦しみ・悲しみを嘆いた。つまり五衰の相が処刑直前に現れたと言えます。

五衰の相については先に書きましたが、宮殿での五衰殿は五衰の相は現れていなかった訳です。

皮肉な事に千手観音に祈り、美しくなった事が五衰の相がでる切欠となった。だから善財王に愛される前は五衰殿ではなかった。最初から五衰殿ではなかったのです。

だったら何と言う名前だったのか。私の種本にはそんな事書かれていません。誰もそんなとこまで考える人いないでしょうから、初めから書いていないと思います。

でも私、この人に似た人、いや、正確には鬼を知っています。その鬼は鬼の中でも最も恐ろしい顔をしています。その名は般若です。

知ってましたか、般若は女性の鬼だって事を。そして何故恐ろしい顔をしているのかを。

その理由は、般若さんは大変醜い女性だったからです。だから男にもてない。誰にも愛されない。幸せな家庭を築けない。女性としての幸せを得られない。男に愛されないから子供が産めない。何のために生まれて来たのか分からない等々の悲しみ・妬み・憎しみ・怒りから鬼になった。それが般若なのです。

五衰殿も醜く善財王に愛されていなかった。それて悲しみ苦しんでいた。つまり五衰殿も般若であり鬼だったと言う事になります。そこで千手観音にお祈りを捧げ千手観音の様に美しくなった。しかし、それが元で五衰の苦しみを味わった事になります。

それは何を意味するのか。現時点では練りが不十分ですが、私はそれが神である証明だと考えています。理由は最後に書きたいと思っていますが、期待せずお待ちください。

さて、まだまだ五衰殿の話は続きます。話を首を切られた五衰殿に戻します。

切り落とされた五衰殿の首は武士達に切られた首の部分に槍を突き刺さされ、これ見よがしに天空に掲げられて都に引き返し(同情したんじゃ無かったのかい)、これまでの経緯を善財王と999人の后に報告。

后達は「してやったり。うしゃしゃしゃしゃー、さまぁー見ろ」と大喜びしたのは言うまでもありません。

一方、産まれ立ての王子は首の無くなった五衰殿の乳房を吸いっぱなしのままです。何故か首を切られた五衰殿の体は腐らずそのまま。乳も出ています。

そして五衰殿の血の臭いを嗅ぎつけ、虎、狼、狐等々の獣が集まって来ました。特に虎は12匹も集っちゃってます。12匹の虎は皆、舌なめずりして五衰殿に近づきます。そして気が付きました。王子が乳を吸っている事を。

虎達は「それっ」と一斉に五衰殿と王子に駆け寄りました。

そしてガブッっと・・・・・・・・・・・・・・・。

 

続く。

 

 

 

 

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