続いちゃいます。
馬と天照大神との共通点がある神社と言えば、岩手県奥州市水沢区に鎮座する陸中一ノ宮・駒形神社が上げられます。駒形大神として主祭神に天照大神を祭っていますからね。でも建立については諸説があって何とも言えません。駒形の駒は高麗との説も有るみたいなので。
どうも境内に鎮座する塩竃神社の方が古いらしいです。宮城県塩竃市の塩竃神社では行事で使うのか馬を飼っていますし、本来の塩竃神と思われる志波彦神社の志波彦神は白馬に跨り川を渡る時に、白馬が川石に躓き頭の冠を落とした伝説が残っています。
その川は冠川と呼ばれていた七北田川。怒った志波彦神は手下の神々に川石を川から全て拾い上げたとされていますが、事実、本当に川石が少ない川です。川石を全部拾い上げたのなら、とんでもない労力だと思いますね。斑馬と稚日女尊との関連は判りませんが。
斑馬と稚日女尊の別の神名、もしくはモデルがあるなら一体どの神々なのでしょうか。先ずは先に挙げた岩手県・宮城県に伝わるオシラサマ信仰です。馬と娘が夫婦になった話しですらね。
オシラサマは雛人形のルーツとの説もありますが、男女の人形の他に馬と娘の人形もあります。桑の木で作られています。理由は勿論お蚕さんです。蚕の繭で絹を作る訳です。つまりオシラサマの女性の方は織姫となります。
そして夫の馬は娘の父親に首を切られた。それで娘は天空に昇って行った。これは斑馬と稚日女尊の話と酷似してます。ここまで似ていると同じ系統の話であるとどうしても思っちゃいます。
更に道祖神、つまり塞の神とも関連がありそうです。道祖神と言えば男女並んだ石碑です。夫婦であります。夫婦は和合。何と言うかそのう、あのう、えーと、うーん、性交ですね(下ネタですみません)。だから道祖神は男女の性器が置かれたりもしているのです。何故なら塞の神だからです。塞ぐ、それは性交の意味もありますので。
斑馬の皮を投げられ、稚日女尊は性器を機織の棒??で突いて自害しています。これって性交が出来なくなる事を示している。つまり道祖神・塞の神の死を意味していると思えます。馬も男性の性器をイメージしますし(重ねてすみません)。
どちらがモデルかは知りませんが、道祖神は猿田彦神であるとされてます。猿田彦神は鼻が長い。これまた男性の性器をイメージします。そして嫁となったのはアメノウズメ尊。アメノウズメ尊は天照大神を天岩戸から出す為に裸踊りをする訳です。女性の性器を出してです。この点も斑馬と稚日女尊をイメージします。
ここで問題です。天岩戸開きの最中、猿田彦神はどこにいたのでしょうか。不思議だと思いませんか、アメノウズメ尊が裸踊りしているのに居ないのは。まっ、まだ知り合ってないからではありますが、私は天岩戸を開いた天手力男尊が猿田彦神ではないかと考えています。その理由は長くなるのでまたの機会に書きますけど。
さて、猿田彦神は天狗のモデルであります。天狗の嫁は誰なのでしょう。判りますか。私は判りません。でも伊豆に天狗の為にちゃんちゃんこだったか陣羽織だったかを編んでいる姥の伝説があります。
姥の本当の意味は「一番最初の巫女」です。そうするとアメノウズメ尊となります。そして織物をしていた。この点も共通していると言えます。
続く。