諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

連れていかれたシェパードのコロ。その1

2017年10月02日 08時11分33秒 | 動物
これはもう30年も前の話です。証券会社を辞めて家の仕事を手伝っていた頃です。

私は午前1時15分頃に起きて泉の高速道路のインターチェンジ近くのガソリンスタンドまで新聞を取りに行ってました。

当時は現地印刷ではなくて東京から仙台まで新聞をトラックで運んでいたのです。酷かったです。冬になって雪が降ったら7時に新聞が着いたりしてましたから。

高校の時、スキー教室の日に大雪が降りまして高校休みました。新聞配達の方が大事なので。学生や社会人のバイトは学校や会社に行くので店員だけで全部を配達しなければならない。私も夕方の5時まで朝刊を配達してました。

あっ、そうそう。仙台は夕刊がありません。夕刊があったら販売店は無理です。東京みたいにチラシが入らず利益が出ないので。

まっ、そう言う事で朝早くから働いていたのですが、私が店から出かける頃、真っ暗な店内に何時も来ていたヤツがいました。コロです。雄のシェパードです。

私が起きて新聞を取りに行く時間帯には着ていました。鼻でガラス戸を開けて入って来るのです。それで石油ストーブの前で暖を取り、新聞配達のバイトや店員に愛想を振りまいていた。

コロを飼っていた人は私の家同様、バス通りで商売をしてい方なのですが、バブル経済になる前の景気の良い時代に店舗を新築。敷地目いっぱいに大きな建物を建てた。それでコロの犬小屋が置けなくなった。

哀れコロは建物の裏の僅かな細い通路に雨ざらし、雪ざらしで繋がれていたのです。下は3メートルの崖になっていたから、細ぉーい土の上で寝ていたのです。雨が降ったら水浸しになるのにです。

犬を飼った事がある人なら判ると思いますが、犬は意外と寒さに弱いです。濡れた体で凍える。コロは寒くて辛くて悲しくて何時も夜啼きをしていた。それで飼い主が近所迷惑になると思い、コロを夜中は解き放っていたのです。

当時はコンビニも少ない。朝の2時頃に電灯をつけているのは私の店ぐらいです。コロは人恋しかったのでしょう。新聞配達が終る7時までの間、うちの店に入り浸るようになりました。

私は大の犬好きです。コロの来訪は嬉しかった。コロも私に懐いていました。新聞配達のバイトや店員にも愛想をふりまく。コロも嬉しそう。うちの店に毎朝訪ねて来るのかコロの唯一の楽しみになっていたみたいです。

でも7時までいられると困ります。うちのヨークシャテリアのテリーが起きてきて庭にオシッコをしに出てくるので。

うちのテリーは番犬として優秀です。家族以外は懐かないので。誰かが来るとすぐに立ち向かって行きます。

テリア系の犬種は気が強い。可愛い姿をしていますが、心はドーベルマン。そんなテリーですから必ずコロと衝突する。それが心配。

タモリが司会をしていたテレビで、散歩中に飼い主が熊に襲われたら飼い犬は熊に向かって行くか。飼い主を庇うのか検証していました。犬100匹中、熊に立ち向かったのは2匹程度。殆どの飼い犬は主人を置いて逃げて行った。

でも、うちのテリーは立ち向かいます。特に私に良いところを見せたいと思うヤツです。その性格が心配なのです。

テリーは柴犬を追い回す度量を持っていますが相手はシェパート。体重3キロ台のテリーに対して、シェパードは40キロ近い体躯。テリーに勝ち目は無い。

コロに立ち向かってテリーが噛まれるのではないか。それが致命傷になるのではないか。それが大変心配だったのです。


続く。


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