諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

般若のモデルは瀬織津姫で間違いないと思うが・・・・。その1

2024年09月26日 17時37分02秒 | 瀬織津姫
鱸と言う魚がいます。出世魚です。30㎝級がセイゴ。50㎝級がフッコ。そして70㎝級がスズキと言えます。

それと「とどのつまり」という諺があります。この「とど」ですが、ボラの事です。ボラも出世魚ですが、最後に呼ばれるのが「とど」。「とど」以上には成長しない。そこから「行き詰まり」と言う意味になりました。今の私みたいなもんです。

さて、般若と言う鬼(能面)がいます。これっ、案外知られていないですが、般若は女性です。

この般若ですが、出世魚の反対で段々と闇落ちする度に名前が変わります。女性が侵食されるが如く鬼に落ちて行く形態だと言えます。下記に書きます。


1、増女(ぞうおんな)「元々は品のある女性」。

2、泥眼(でいがん)「嫉妬や憎悪で感情が高まり、白目と歯が金色に変わる。人を超越した存在」。

3、橋姫(はしひめ)「目から下が赤みを帯び、髪が乱れて来ている。離縁された夫に復讐を行なう姿。丑の刻参りをした」

4、生成(なまなり)「憎悪が高まり、頭の肉が隆起して角が発生しつつある。男に対する未練が残っていはいるが、鬼になる寸。

5、般若(はんにゃ)「別名・中成。嫉妬・憎悪が収まらず、鬼となってしまった姿。口が裂け、鋭い角が生え、牙が出て来る。顔の上半分は哀しみ、下半分は怒りを表している」。

6、眞蛇(しんじゃ)「別名・本成。口が裂け、舌が見ええ、耳が無くなる。憎悪の塊」。


以上です。

ここまで書くと私が言いたい事がお分かりだと思います。そうです、橋姫です。

橋姫のモデルは瀬織津姫だとする説があります。柳田国男が発信元です。

「昔、川の側に水の女、祓いの女と呼ばれた女性たちがいた。人の衣類を脱がせ、川の水で人々の身体を洗い、祓い清めをしていた」と言うものです。

その人間の女性達が瀬織津姫として信仰された。

その反面、仏教にとって神道の祓い清めの女神・瀬織津姫は異教の神。

神仏習合で神道の神と仏教の仏は同神とされたが、主導権は仏教が持っていた。勢力は仏教が上だった。

それで神道の神々が妖怪や悪神に落とされた。瀬織津姫も仏教により鬼女として伝えられた。それが橋姫に繋がったと言えます。


続く。












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