続きます。
ローズマリーとキャンディは聖母。ならば結ばれる相手はそれぞれ神でなくてはならない。それが神々の結婚である聖婚のパターンの一つ。
「聖婚」に付いては、以前「聖婚(ヒエロスガモス)」と題してブログで長々と書きましたので、詳しく知りたい人はそちらを読んでいただきたいのですが、神々の結婚には幾つかのセオリーがあります。
「キャンディ・キャンディ」が聖婚のストーリーであるなら、そのセオリーに則っている筈です。だとするとキャンディの父親と思われる人物は2人存在する。
1人はアルバート。
ここで絶叫する「キャンディ・キャンディ」のファンがいると思いますが、全世界の宗教の根底には聖婚の思想があります。
ローズマリーには船乗りの夫が居ます。しかし不義を働いて浮気をした。或いは浮気を疑われる。
これは処女妻である聖母マリアが、夫ヨセフの子ではないイエスを身篭るストーリーと同じです。
神道では「木花咲耶姫」。御伽話では「かぐや姫」がそうです。
美しい女性の罪は不倫。キリスト教も神道も受代苦の思想が流れている。神は人の罪を背負う。だから神は浮気を疑われるし、人に代わって浮気をする。その考えを2人のバラであるローズマリーとキャンディで示したのだと思います。
そして聖婚の最大の特徴。近親婚である事。これは神道の国津神であるなら、イザナギ命・イザナミ命を初め大抵が兄妹で結婚しています。
他はイエスキリストのモデルと私が考えているバール神話のバールとアナト。インドのナーガとナーギがそうなります。
天皇も割りと最近??まで近親婚です。流石に兄妹での結婚は減りましたが、側室に天皇の姪や叔母を迎えていた。
近親婚は悪です。その悪を人に代わって天皇が背負う。それで現人神である事を証明していたのです。
話を「キャンディ・キャンディ」に戻します。
ローズマリーが聖母なら、アルバートは神でなくてはならない。それはアルバートと言う名で示していると思います。
アルバートの意味は「高貴な光」。これは後光を纏った神を示している。
後光はキリスト教に限らず、仏教の仏等、多くの宗教の神々や聖者が放っていますが、アルバートの名で神を示した。聖母と神の結婚である聖婚のセオリーを踏んだ。だから姉と弟の関係にあるローズマリーとアルバートに関係を持たせたと考えられます。
だとしたらアルバートは何歳の時に姉のローズマリーと関係を持ったのか。キャンディはアルバートとローズマリーとの子なのか。
キャンディが6歳の時、丘の上の王子様としてキャンディの前に現れている。
キャンディが12歳??の時、アンソニーと出会って丘の上の王子様だと思った。
白人の子は成長が早いです。トランプ大統領の息子など14歳で身長が2メートル位あり大人顔になっている。
アンソニーの歳がキャンディと同じ12歳で丘の上の王子様とそっくりなら、当時の王子様は12歳。つまりアルバートが5歳の時に関係を持った事になる。
これも聖婚です。
神道の神功皇后は5歳で身篭ったまま、腹に石を巻いて産まれない様にして三韓征伐に出かけ、7歳で日本に戻って来て応神天皇を産んでいます。
5歳で妊娠。2年間も妊婦だった。7歳で出産した。全て人間ではありえません。それが聖母と神の証明。聖婚のセオリーの1つです。
続く。
相手はジョルジュ説、アルバート説もあったようです。
なおアルバートはキャンディより10歳は上のようです。
年齢設定がはっきりしないんですよね、全般に。
しかし…最初から弟のアルバートというやばい話は作らないかと…
父親はまるっきり他人だと思います。
アンソニーとキャンディは兄弟だとしたら、何故、キャンディだけが捨てられたのか鍵になると思います。
私は聖婚に乗っ取って考えていますが、アルバートで無いのなら他は1人しかいません。この物語の本当の主役はアルバートであると思ってはいますが。
無理矢理、でこどもができて、捨てた。
鬼、です。
このストーリーはツインがキーワードです。何故、あえてツインで語るのか。それは神の証明の苦肉の策かも知れません。
案外、子を捨てるのは子にとって吉のケースはあると思います。悪魔になって欲しくないから、キャンディは捨てられたと私は考えています。