続きます。
さて、ここで問題です。天照大神が天岩戸に身を隠されるまでの経歴を掻い摘んでかきましたが、スサノオ尊はどれだけ罪を犯したでしょうか。
先ず高天原の御殿でウンチをした。これは罪です。何たって神道の最高神である天照大神が主宰する高天原の御殿です。多分、天照大神も住んでいる筈。これは絶対駄目です。
ホツマツタエでは私が住む仙台市から多賀城市にかけてが高天原だとしていますが、高天原は霊場と考えます。身近の霊場と言えば神社です。神社の中でウンチなんてしたら、宮司さんにタコ殴りされます。これはやってはいけませんね。
私の父方、母方の実家はどちらも福島県いわき市ですが、家にトイレはありません。トイレは離れに個別にあります。これは多分、家の中に不浄なトイレは置くべきではないとする考えがあるからだと思います。
トイレを厠と言いますよね。厠は川にあったから厠なのです。一応、水洗です。本来のトイレは川でする。不浄なものは川で流していた。その考えがスサノオ尊のウンチ事件を示している様に思います。苦しいですけど。
実は私、以前はボットン便所の家に住んでいた事もあります。やっぱり嫌なものです。臭いますし、見えますし。食事もしたくなくなります。不衛生です。
家には神様や祖先を祀っています。神様達にも失礼です。トイレは不便でしょうが家から離すべき。その考えが神道にあった。今は水洗で綺麗になりましたが、本来、家の中にトイレは無い方が家相的にも良いと思いますね。
次ぎに田圃の畦を壊した。これも罪ですね。米は日本にとって大事な食べ物です。お稲荷さん、豊受大神、保食神、大月姫等々、食物の神がいますが、極論、米の神様。強いては山の神様。強いて強いては蛇神です。
その蛇神の象徴である田圃の畦を壊した。これは何を意味するのか。まだヤマタノオロチを退治する前ですから何ともいえませんが、日本の地主神??である食物の神に対して楯突いた事は間違いないです。スサノオ尊は食物の神である大月姫を殺していますし。それが罪とする可能性は十分あると思いますね。
次ぎの罪は斑馬の皮を剥いだ事です。その前に斑馬って何なのでしょう。調べたら縞馬も斑馬らしいですけど、日本に縞馬なんていません。一体何なのだろ。
魏志倭人伝によると日本には「牛馬、虎豹、羊カササギはいない」と書かれています。
魏志倭人伝と言えば邪馬台国の卑弥呼をイメージしますが、その時代の日本の姫と言えば神功皇后と成ります。事実、卑弥呼は神功皇后との説もあります。
ここで疑問なのですが、神功皇后の側近??である武内宿禰は「東に良い馬が多数いる国がある。取るべし」と報告しています。これって魏志倭人伝の時代も日本には馬が居たと言う事ではないでしょうか。
魏志倭人伝は多分、九州と西日本しか把握していなかったと思います。東北は知らなかった。そして高天原が仙台とは言わないまでも東北を示しているのであれば、当時の日本にも馬はいたと考えられると思います。
もっとも武内宿禰は余りにも長生きしています。その時代、時代に武内宿禰がいた可能性は否定出来ませんけど。
続く。