平成30年4月12日
日本農業新聞
現場は今 生産調整見直しの連載記事の紹介

[現場は今 生産調整見直し 1] 米価下落 “抜け駆け”が心配 一番の安全網は適正生産
[現場は今 生産調整見直し 2] 適正生産 需給安定 意義訴え 転作として輸出米を推進
[現場は今 生産調整見直し 3] 業務用対応 多収品種で 所得補う 収入目標「10アールいくら」へ
[現場は今 生産調整見直し 4] 園芸転換 大型団地形成続々と 複合で収入を手堅く確保
[現場は今 生産調整見直し 5] 基盤強化 安定供給へ法人連携 大豆「本作化」に経営軸足
[現場は今 生産調整見直し 6] ブランド米 コシ一辺倒から脱却 「味か価格か」 需要見極め
会員登録が必要です
日本農業新聞 記事(参考)
ご飯、うどん・・・ 炭水化物減らすダイエット
60代後半で老化顕著に 糖質制限ご用心
糖質制限ダイエットは老後にしわ寄せも──。
ご飯やうどんなどの炭水化物を減らした食事を長期間続けると、高齢になってから老化が早く進み、寿命も短くなるとの研究を東北大学大学院がまとめた。
糖質制限は「内臓脂肪を効率的に減らす」と話題になっているが、マウスを使った試験では人間の年齢で60代後半からの老化が顕著だった。
研究内容は名古屋市で15日から始まる日本農芸化学会で、17日に発表する。(立石寧彦)
東北大大学院が報告
同大学院農学研究科のグループは、食事の量を減らさず炭水化物の量を制限し、その分をタンパク質や脂質で補う「糖質制限食」について、摂取と老化の影響を分析。
マウスに日本人の一般的な食事に相当する餌を与えた場合と、糖質制限食を与えた場合を比較した。
ビタミンやミネラルは同じ量を与えた。
一般的な食事を与えたマウスは多くが平均寿命よりも長生きしたが、糖質制限食では平均寿命まで生きられなかった個体が多かった。
死んだ個体は平均寿命より20~25%ほど短命だった。
また、糖質制限の個体は見た目も同齢の一般食の個体と比べて背骨の曲がりや脱毛などがひどく、老化の進度が30%速かった。
同科の都築毅准教授によると、現時点で詳しいメカニズムははっきりしていないが、「糖質制限食の個体は、血液中に多く存在するとがんや糖尿病の発症が早くなる可能性が高まる物質が多くなっていた」と、食事による違いを指摘する。
さらに、若い時期は影響が目立たないために健康そうに見えるが、加齢が進んで人間の年齢換算で60代後半になると、外見的な老化が進行し、皮膚の状態の悪さがはっきりしてくるという。
同グループは「長期の糖質制限はマウスの皮膚や見た目の老化を促進し、寿命を短くする」と結論付けた。
都築准教授は「極端な食事スタイルは健康維持に有益ではないと発信し、誤った食生活を見直すきっかけにしてほしい」と期待する。
「同時に運動」 効果的 全農が提唱
そもそも、炭水化物は太る原因なのか──。
糖質制限が話題となる一方で、米飯を中心とした健康づくり活動も活発だ。
JA全農は、スポーツクラブを運営するルネサンスと「おにぎりダイエットプログラム」を共同開発。
おにぎり中心の食事とトレーニングを組み合わせて、無理なく体重を減らせるため「米はダイエットの敵ではない」として、2016年から成果を広めている。
プログラムでは、年代や性別などから1日の消費カロリーを計算し、食べるおにぎりの個数を決定。筋力トレーニングやランニングと組み合わせた結果、16年の調査では1カ月で7割が500グラム以上減量。
17年は1カ月で7割が腹囲を1センチ以上減らせた。
おにぎりはパンや麺類などの他の炭水化物と違い、コレステロールを含まないため、同量ならばご飯の方がカロリーは低いという。
東京・大手町のJAビルでJA全中が運営する「ミノーレ」では、炊き立てのご飯を入れて提供する弁当が人気だ。
売り上げは09年のオープン当時の1日250個から、550個と倍以上に増えている。
大盛りを頼む人も多いという。
日本農業新聞
現場は今 生産調整見直しの連載記事の紹介

[現場は今 生産調整見直し 1] 米価下落 “抜け駆け”が心配 一番の安全網は適正生産
[現場は今 生産調整見直し 2] 適正生産 需給安定 意義訴え 転作として輸出米を推進
[現場は今 生産調整見直し 3] 業務用対応 多収品種で 所得補う 収入目標「10アールいくら」へ
[現場は今 生産調整見直し 4] 園芸転換 大型団地形成続々と 複合で収入を手堅く確保
[現場は今 生産調整見直し 5] 基盤強化 安定供給へ法人連携 大豆「本作化」に経営軸足
[現場は今 生産調整見直し 6] ブランド米 コシ一辺倒から脱却 「味か価格か」 需要見極め
会員登録が必要です
日本農業新聞 記事(参考)
ご飯、うどん・・・ 炭水化物減らすダイエット
60代後半で老化顕著に 糖質制限ご用心
糖質制限ダイエットは老後にしわ寄せも──。
ご飯やうどんなどの炭水化物を減らした食事を長期間続けると、高齢になってから老化が早く進み、寿命も短くなるとの研究を東北大学大学院がまとめた。
糖質制限は「内臓脂肪を効率的に減らす」と話題になっているが、マウスを使った試験では人間の年齢で60代後半からの老化が顕著だった。
研究内容は名古屋市で15日から始まる日本農芸化学会で、17日に発表する。(立石寧彦)
東北大大学院が報告
同大学院農学研究科のグループは、食事の量を減らさず炭水化物の量を制限し、その分をタンパク質や脂質で補う「糖質制限食」について、摂取と老化の影響を分析。
マウスに日本人の一般的な食事に相当する餌を与えた場合と、糖質制限食を与えた場合を比較した。
ビタミンやミネラルは同じ量を与えた。
一般的な食事を与えたマウスは多くが平均寿命よりも長生きしたが、糖質制限食では平均寿命まで生きられなかった個体が多かった。
死んだ個体は平均寿命より20~25%ほど短命だった。
また、糖質制限の個体は見た目も同齢の一般食の個体と比べて背骨の曲がりや脱毛などがひどく、老化の進度が30%速かった。
同科の都築毅准教授によると、現時点で詳しいメカニズムははっきりしていないが、「糖質制限食の個体は、血液中に多く存在するとがんや糖尿病の発症が早くなる可能性が高まる物質が多くなっていた」と、食事による違いを指摘する。
さらに、若い時期は影響が目立たないために健康そうに見えるが、加齢が進んで人間の年齢換算で60代後半になると、外見的な老化が進行し、皮膚の状態の悪さがはっきりしてくるという。
同グループは「長期の糖質制限はマウスの皮膚や見た目の老化を促進し、寿命を短くする」と結論付けた。
都築准教授は「極端な食事スタイルは健康維持に有益ではないと発信し、誤った食生活を見直すきっかけにしてほしい」と期待する。
「同時に運動」 効果的 全農が提唱
そもそも、炭水化物は太る原因なのか──。
糖質制限が話題となる一方で、米飯を中心とした健康づくり活動も活発だ。
JA全農は、スポーツクラブを運営するルネサンスと「おにぎりダイエットプログラム」を共同開発。
おにぎり中心の食事とトレーニングを組み合わせて、無理なく体重を減らせるため「米はダイエットの敵ではない」として、2016年から成果を広めている。
プログラムでは、年代や性別などから1日の消費カロリーを計算し、食べるおにぎりの個数を決定。筋力トレーニングやランニングと組み合わせた結果、16年の調査では1カ月で7割が500グラム以上減量。
17年は1カ月で7割が腹囲を1センチ以上減らせた。
おにぎりはパンや麺類などの他の炭水化物と違い、コレステロールを含まないため、同量ならばご飯の方がカロリーは低いという。
東京・大手町のJAビルでJA全中が運営する「ミノーレ」では、炊き立てのご飯を入れて提供する弁当が人気だ。
売り上げは09年のオープン当時の1日250個から、550個と倍以上に増えている。
大盛りを頼む人も多いという。