ノイバラ山荘

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早稲田大学かけあし観光

2010-01-22 19:44:45 | アート
先日、用事のついでに早稲田大学周辺をうろうろして、
ケイタイの写真を撮りまくり(肝心なときに、愛用デジカメを忘れました)、
博物館を見学してまいりました。
まるっきり、おノボリさんだわ~(´・ω・`)

昨年2月、先生の最終講義の折、博物館があるのを知り、
いつか見学してみたいものだと思っていたのでした。
地図で確認すると、昨年4月に行った桜の江戸川橋・永青文庫と
目と鼻の先ではありませんか・・あのときは池袋から地下鉄だったので、
全然別の方向に行ったつもりでした。


まずは大隈講堂。

正門からすぐ左側に2号館、
「早稲田大学會津八一記念博物館」があります。


建物自体がクラシカルで優美です。
1925建設、工学部教授今井兼次さんの設計。
20年位前までは図書館として使われていたそうです。

ほんとは館内で写真を撮ってはいけないのですが、その窓があまりに美しくて。
大隈講堂が見えました。

2階常設展示の東洋古代美術のコレクションが素晴らしい。
美術史学の會津八一教授が教育研究のために蒐集された
明器、銅鏡、仏教美術など。
明器というのは、お墓の副葬品なのですが、
竈や井戸、食器の模型まであっておままごとみたいで面白かった♪

會津八一の名は歌人としてしか存じ上げなかったのですが、
東洋美術が専門家でいらしたのか!と初めて知りました。

書にもほれぼれ。

寄贈された土佐林義雄氏のコレクション、アイヌの民族資料のうち、
首飾り「タマサイ」のトンボ玉、トルコ青が目の覚めるように美しかったです。

1階には富岡重憲コレクション展示室と大隈記念室があります。
大隈記念室が意外と面白く、大隈重信演説レコードで佐賀弁を聞き、
ビデオで動画や写真を見、年譜を読み、こんな方だったのか!と感心しました。

昨年の最終講義の時の建物3号館を右に、
直進して突き当たりが「演劇博物館」です。

1928、坪内逍遥博士古稀と「シェークスピヤ全集」全40巻の
翻訳完成をお祝いして設立。
建物はエリザベス朝時代16世紀イギリスの劇場フォーチュン座を
模しているらしいです。
階段までが木で、上り下りにぎしぎしと音がするのが素敵♪

私は演劇に暗いので展示自体はざっと見学しただけなのですが、
3階建てのうちの2階「逍遥記念室」は楽しかったです。
逍遥が貴賓室として使っていたというこの部屋、
天井には彼の干支の羊がデザインされており
大きく重厚な机と椅子が置かれ、棚にあるシェイクスピア全集・
人形や羊の置物などのコレクションを眺めることができました。

閉園の大隈庭園の前を通り、大隈会館を見学し、
リーガロイヤルホテルまで歩きます。

大隈会館・庭園はもと大隈重信の邸宅跡なのだそうです。
リーガロイヤルホテルは早稲田大学の土地を長期借りているそうです。
なるほど~。

お夕飯は少し歩いておでんの「志乃ぶ」
有名なお店なのですね・・。
おでん、やわらかくておいしかったです。