なかなか進まない二宮冬鳥全歌集ですが(・ω・;A
まず 『囊集』、『静黄』、『黄眠集』、
達人より後半がいいということを聞きおよび、
途中飛ばして最後『忘路集』、『忘路集以後』、ひとつ戻り、
歌数少ない『壺中詠草』を読んでいます。
この短歌新聞社の現代短歌全集にも収められた
『壺中詠草』については『忘路集』にこんな歌がありました。
・文藝春秋が珠玉の歌集といひくれし『壺中詠草』も売るることなし
恬淡とした自然の歌に交じっているので、
ふいを衝かれて笑ってしまいました。
なるほど珠玉は売れないもののようです。
岡部桂一郎はさくさくと順番に読めたような気がするのですが、
冬鳥はあちらこちらより切り込み、齧り、
巨大なステーキと格闘している感があります。
旧仮名遣いはまだいいのですが、旧漢字を使われているので、
余計難儀しているのかもしれません。
パソコンで打つとすぐに出てこない漢字があり、
どこまで旧漢字にすればいいのか、茫然とします。
交じるとみっともないので、固有名詞以外は新漢字にします。
蛙の歌を見つけました!
二宮冬鳥『黄眠集』より
・山の家に飼はるる猫のとりてくる蛙がときに畳に乾く
・庭の上の小さき水にくる蛙一つのことあり二つのことあり
・水盤をうめてつくれる池の上にきたり蛙のなげく夜あり
・この小さき水にすみゐる泥蛙昼は苺の葉にはひりゆく
『忘路集』より
・鳥のこゑ蛙のこゑと分かち得ぬ朝つづきゐて梅雨となるらし
まず 『囊集』、『静黄』、『黄眠集』、
達人より後半がいいということを聞きおよび、
途中飛ばして最後『忘路集』、『忘路集以後』、ひとつ戻り、
歌数少ない『壺中詠草』を読んでいます。
この短歌新聞社の現代短歌全集にも収められた
『壺中詠草』については『忘路集』にこんな歌がありました。
・文藝春秋が珠玉の歌集といひくれし『壺中詠草』も売るることなし
恬淡とした自然の歌に交じっているので、
ふいを衝かれて笑ってしまいました。
なるほど珠玉は売れないもののようです。
岡部桂一郎はさくさくと順番に読めたような気がするのですが、
冬鳥はあちらこちらより切り込み、齧り、
巨大なステーキと格闘している感があります。
旧仮名遣いはまだいいのですが、旧漢字を使われているので、
余計難儀しているのかもしれません。
パソコンで打つとすぐに出てこない漢字があり、
どこまで旧漢字にすればいいのか、茫然とします。
交じるとみっともないので、固有名詞以外は新漢字にします。
蛙の歌を見つけました!
二宮冬鳥『黄眠集』より
・山の家に飼はるる猫のとりてくる蛙がときに畳に乾く
・庭の上の小さき水にくる蛙一つのことあり二つのことあり
・水盤をうめてつくれる池の上にきたり蛙のなげく夜あり
・この小さき水にすみゐる泥蛙昼は苺の葉にはひりゆく
『忘路集』より
・鳥のこゑ蛙のこゑと分かち得ぬ朝つづきゐて梅雨となるらし