ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

少数意見の傲慢さ

2010-07-28 12:22:00 | 社会・政治・一般
少数意見ならば、なにを言っても許されるのか?!

参議院選挙の最中であった。日頃あまりTVを観ない私だが、さすがに選挙のニュースは見るようにしていた。まあ、アイロンかけの最中に見ている(聞いている)ので適当だが、社民党の福島みずほ党首の発言には驚いた。

曰く「社民党はリストラによる解雇はしません、許しません~!」

おい、社民党が小泉・衆議院選挙で大幅に議席を減らした時、議員秘書などを大量解雇したこと忘れたのか?まぁ、当時の党首は土井さんだった気がするが、社民党によるリストラであることには間違いあるまい。

未来への公約を破るならともかく、過去の実績を忘れて平然と「リストラは許しません」などと口に出来る面の皮の厚さには呆れてものが言えない。

更に呆れたのは、翌日以降の新聞等の報道だった。どの紙面にも福島党首の大嘘を批難する記事は出てなかった。少なくても産経、日経、朝日には出てなかった。

ただし、さすがに週刊誌には少し出ていた。でも、たいして話題にもならなかった。当然、問題視されるはずもなく、平然と投票日を迎えてしまった。

それにしても、社民党は国会にわずかな議席を占めるだけの少数政党だ。だからといって、党首が公然とウソをつくのをマスコミは見落としていいのか?

本来、批難すべきマスコミが、少数政党のウソを見逃すからこそ、少数政党は出来もしない公約を平然と繰り返すのだろう。こうして役に立たない政治家が反省もせずに温存される。その温床はマスコミが育んだものだ。

マスコミは、今回の与党の敗北を菅総理の安直な消費税増税容認だと判じるが、本当にそうなのか?私の周囲では、むしろあれだけのばら撒きをやる以上、増税は必然だとの認識でいる連中のほうが多かった。

先進国でも飛びぬけた財政赤字を抱えており、この先少子高齢化のため経済規模が縮小することを思えば、消費税の増税は避けて通れぬはず。それが敗因なのか?

私には、むしろ出来もせぬ政策を声高に叫ぶ少数政党に、政治を壟断された醜態からの失望により、議席を大幅に減らしたように思えてならない。

日本のマスコミは、少数政党の主張に甘すぎると私は思うね。
コメント (1)
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