ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

お説教

2010-07-09 17:19:00 | 日記
最近の若い者はなってない。わしが若い頃は・・・

エジプトのピラミッドの内側に書いてあった落書きだそうだ。古代エジプト王朝の昔から年配者が若い世代に不満を抱くことに変りはないようだ。

私が若い頃は、年配者からこの手のお説教を聞かされると、ヘイヘイと素直に聴いているふりをしていたものだ。どうせ年配者は、若い者に不満を抱くものだと決め付けていた。

ところが私自身が、若い人から年配者とみなされる年になると、今度は立場を変えてお説教をしたくなる。いや、分っているつもりだ。この手の説教は、ほとんどが煙たがれるだけで、聞いてもらえないことは。

それでも言いたくなるぞ、最近の若い連中のだらしなさには。

先日のことだが、いつも頼んでいる宅急便の担当者が変った。今度は元気のいい茶髪の若者だ。あいさつもしっかりしているし、テキパキ動く。少なくとも第一印象は悪くない。

ただ、しばらくするとうちの事務所のスタッフの評価が辛口となってきた。その原因が分った。調子がいいだけで、仕事の中味が伴っていないのだ。

たまたま海外に荷物を送ることとなったので、件の担当者に専用の伝票を次回持ってくるように頼んだ。威勢のいい返事とともに事務所を出て行ったが、その後音沙汰ない。

彼はこの一帯の事業所を担当しているはずなので、多忙なのは分る。だが、私が気になったのはメモを取らないことだ。あの忙しさの最中で、イレギュラーな注文を覚えられるのか?

案の定、数日しても専用伝票を持ってこない。他にも細々した苦情があったので、宅急便の会社の事務所に出向いて、直々に伝えようと行ってみると、件の若者の姿がない。

私の苦情にペコペコ頭を下げる上司が言うには、既に退職したとのこと。

オイオイ、新人だろう?!まだ一月もたってないぞ。後日、たまたま近所の定食屋で前の担当者に会って事情を聴いたら、やはり苦情が多く、指導しても効果なく、あっというまに辞めてしまったとのこと。

「怒られたら、ソッポ向いて拗ねているんですよね・・・、どうも怒られることに慣れていないみたいです」と彼も呆れているようだった。

新人なんて怒られてナンボだと、私は思っていた。誰だって新しい仕事、職場ならミスは出る。ミスを叱られることはミスを直し、仕事のスキルアップを図る絶好の機会だと私は教わったものだ。なぜにそれが分らん?

以前、ネット上の掲示板で仕事のミスを叱られて、自分のミスを棚に上げて怒っている新入社員の投稿に意見したことがある。その反論は新人にだって最低限の人権とかプライドがあるといったものだったと記憶している。

こりゃまた安っぽい人権とプライドがあるものだと呆れたものだ。多分、子供の頃から親からも大事にされ、教師からも友達感覚で大事にされて育ったのだろうと想像がつく。

はっきり言いますが、社会は子供のためにあるわけではない。いつまでも子供気分で大事にされていることを大人の社会に持ち込むな。世間はそんなに甘くない。

未熟な若者なんて、叩かれドヤされ、こき使われて成長するものだ。虚栄心を守るだけの見栄と、本当に大切なものを守る気概であるプライドを混同するな。まずは自分の未熟さから自覚しろと言いたい。

まったくもって、最近の若者はなってない。

まあ、私の先輩たちからも、私がそう思われていることも分っているのですがね。どうも古来より人間のやること、なすこと、進歩がないようです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする