ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ストッドレスタイヤ

2011-01-19 14:48:00 | 日記

学生の頃は、冬になるとスキーをしに長野県に車を走らせた。

正直、雪道の運転は苦手だ。タイヤに金属のチェーンを巻きつけても、雑な運転をするとはずれてしまう。おかげで、雪道をクルクル回る羽目に陥り、冷や汗をかいたことも何度かある。

閉口した私は、父に頼んでスパイクタイヤを買ってもらい、スキー行きのドライブはこれで済ませた。しかし、ご存知のとおり、スパイクタイヤは道路の舗装を破壊して、粉塵を巻き上げてしまう。そのため現在は禁止されている。

幸か不幸か、身体を壊してからは、寒いのが苦手になり、運動も禁止されてしまったのでスキーにも行かなくなった。車もあまり乗らなくなったので、雪が降れば運転しなかったので、特に困ることもなかった。

しかし、今回たまたま人の紹介もあり、正月に草津の温泉場に宿をとることになった。忙しない元旦を避けて2日から宿を取ったのだが、悩んだのが交通手段だ。

なにせ、この20年雪道を走ったことがない。だからバスか電車をと思ったが、四泊分の荷物を考えるとやはり車が望ましい。

よくよく考えると、母が長期の入院をしている病院は、青梅の山中にあり冬は路面凍結の心配がある。ガードレールのない渓谷沿いの道を走るので、スリップ事故は断固避けたい。

そんな訳で、この際思い切ってスタッドレスタイヤに履き替えてみた。温暖化で雪の心配は少ないはずだったが、年の瀬に降った大雪のせいで、草津は一面雪世界だった。でも、除雪がしてあったので、心配なく走れた。

実は草津温泉に来るのは初めてだ。近くの山なら、何度か登っているのだが、温泉場に来た事はなかったのだ。それだけに楽しみでもあった。温泉街に入ると、たちまち硫黄のような臭いが漂ってくる。

事実、初めて入ってみた草津の湯は、肌が少しピリピリするような強烈な温泉であった。泊まったホテルの湯は、さすがに臭いが抑え目であったが、温泉街の湯を廻ると、いろいろな湯場、臭いが楽しめて、まさに温泉三昧であった。

3日目に少し離れた湯場に行こうと思い立ち、車でナビの指示に従い街中を走ると、とんでもない急坂に入った。しかも、どうみても凍結してツルツルしている。事実、歩いて登っている人が滑って転倒していた。

スパイクタイヤならばともかく、はたしてスタッドレスタイヤで大丈夫なのだろうか。ちょっと不安に思ったが、ゆっくりと車を走らせると、何事もなく車は坂を登っていく。スタッドレスタイヤの性能の高さに驚かされた。

もっとも、湯場を出るとき、駐車場で軽くスリップを起したことを思うと、過信は禁物のようだ。カー用品店の方から3シーズンが限度ですと言われたように、長持ちするタイヤではないようだが、その性能の高さは凄いと思う。

この冬は雪や凍結を心配せずに、母の病院へ行くことが出来ることが分ったのは収穫だった。これまで温泉といえば、伊豆か箱根だったが、この冬は雪を浮黷クに山場の温泉にも行ってみますかね。

コメント (1)
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