今年、二回目の白雪姫の映画。
グリム童話が流行りなのかどうなのかは知らないが、「スノーホワイト」も今回の「白雪姫と鏡の女王」も原作は同じでも、内容はかなり違う。
どちらも面白いのだが、迫力とかおどおどしさなら「スノーホワイト」なのだが、映像の美しさと華麗さならば「白雪姫と鏡の女王」が勝るように思う。もっと言えば、前者より後者のほうが子供向けの優しさがある。
それにしても今回白雪姫を演じた女優さん、あのフィル・コリンズの娘さんだそうだが、たしかに可憐でしたね。鏡の女王を演じるジュリア・ロバーツが淡々と嫉妬の焔を燃やすのも無理なからん好演ぶり。ラストの歌いっぷりも良かった。
でも、この映画の華は、あの素敵な衣装でしょうね。デザイナーは石岡瑛子。北京五輪の開幕式の衣装で有名ですが、アカデミー賞をはじめ幾多の受賞歴がある実績に恥じぬ衣装の数々は、ファッション音痴の私でも無視しえぬ素晴らしさ。
残念ながら今年一月にお亡くなりになったそうで、この映画が最後の仕事であったようです。女王や白雪姫の衣装も華美ですが、舞踏会の動物を模った衣装は必見の価値あり、です。あれはドレスに関心の薄い私でも、十分惹きつけられた。
映画を観ながら、なんとはなしにテンポが違うと思っていたら、監督がインド人とのこと。なるほど、と思いましね。「スノーホワイト」と見比べて面白いと思います。機会がありましたら是非どうぞ。