つっこみどころ満載。
莫大な製作費をかけた世紀の駄作との評は、それほど間違っているとは思わない。長年のSFファンである私も、おいおい、それはないだろうと突っ込み入れたくなったぐらいなのだ。
でもねぇ、白状すると後半はけっこう夢中になって画面を見入ってしまいましたよ。いささか気恥ずかしささえ覚えますが、目を閉じて眠る気にもなれなかったし、席を立つ気は毛頭なかった。
多分、十数年たったら、こんなおバカな映画があったと話題になるような映画だと思う。そのくらいヒドイ出来だが、そのくらいインパクトがあったのも確か。
車やトラック、はたまた戦車がドリフト(路面を滑りながら曲がること)をするのなら、いくらでも見たことがあるが、よりにもよって数万トンの戦艦がドリフトする場面なんて捧腹絶倒で呆れるの通り越して、画面に目が釘付けでした。
ちょっと呆れるような映画が見たいと思ったら、この映画おすすめです。でも前半、30分は寝ていても差し支えないでしょう。あたしゃ、あまりに退屈で寝てましたから。それだけに後半のアクション・シーンは目が覚めるオバカぶり。
たまには、こんなのもイイかもしれません。だって楽しかったのだもの。