明けましておめでとうございます。
そう言えることを感謝すべきなのだろう。なにせ昨年は棺桶に片足突っ込んだ。あの時、無理して出かけていたら、今頃は閻魔様相手に情状酌量の余地を求めて抗弁しているところであった。
そうならずに、平成26年を迎えられたのだから、素直に生きていて良かったと思う。生きていれさえすれば、人生なんとかなるもんだ。楽天的に過ぎると思わないでもないが、悲観的に過ぎても楽しくない。やはり、人生楽しくあるべきだ。
私にとって楽しくとは、美味しくでもあり、毎年正月休みは奮発してステーキやらカニやらを好きなだけ食べていた。でも、今年はそうはいかない。心筋梗塞もそうだが、やはり糖尿病予備軍とまで医者に言われてしまった以上、食事は節制しなければならない。
そうなると、やはり野菜である。今年の目標は、野菜のレパートリーを増やすことだ。面倒臭がりの私は、野菜といえば湯掻くか、蒸すか、炒めるかであり、早く簡単なメニューしか作らなかった。
今年はもう少し手間暇かけて、野菜を美味しく食べることを目指したい。いくら減量、カロリー制限などといっても、やはり美味しい食事は人生の幸福。ここだけは手抜きしたくない。
ただ、蛋白不足にならないよう以前の6割程度の肉は食べるつもりだし、魚料理のレパートリーも増やしたい。でも、ナマケモノが本性の私である。あまり欲張ると、絶対に手を抜き出す。だから少しずつメニューを増やす。
で、今年は午年である。午(うま)といえば人参である。そんな訳で年末に人参を買いためておいた。まずは人参から始めよう。最初が肝心であり、軽い気持ちと、楽しむ姿勢こそが大事である。
大晦日の晩に最初に作った野菜料理は、ニンジンのポタージュである。寒い夜はスープ作りが楽しい。いつもなら玉ねぎ炒めから始めるのだが、今年は某路地売り野菜店で、葱を大量に買ってしまい、その使途に難儀しているので、葱を炒めてポタージュのベースを作り、ニンジンと合わせてコンソメで煮込み、ミキサーにかけて塩、胡椒で味を調えて出来上がり。
そんな訳で、元旦の朝はお得意のガーリック・トーストと人参のポタージュでスタートした。一人暮らしなので、お節は作らない(面倒い・・・)が、かつて母が作ってくれていた雑煮だけは作る。
薄口醤油をベースに作るのだが、どうも母の味には及ばない。まァ、こればっかりは仕方ない。鶏モモ肉や干しシイタケ、蒲鉾、小松菜は用意してあるが、エビは面倒なので省略。後は御餅だけのシンプルというより手抜きの雑煮だが、気分の問題なのでこれで良しだ。
一年の初めの記事が、食べ物のことばかりとは書斎のタイトルが泣くが、私が好きなので、これも良し。だって、人生前向きで楽しいほうが絶対幸せだと思うから。
とはいえ、今年も良い本も沢山読みたい。既に年末に古本屋を巡って買いためた本が山となしている。きっと素敵な本が私を待っているはずだ。
身体さえ元気なら、やれることは沢山ある。今が元気なことを感謝しつつ、今年も楽観的に頑張ろうと思います。