ここを獲るぞ、獲るぞといって狙う馬鹿がどこにいる。
一昨年以来、尖閣諸島を巡り日本、共産シナ、台湾(忘れないでね)らが盛んに緊張感を煽る。漁民に姿を変えた軍人が上陸して拠点を築くなんてシナリオを、したり顔で論じる人も少なくない。
率直にいってアホだと思う。共産シナの狙いは東シナ海のみならず、西太平洋全域であることを忘れている。
その目的を考えれば、尖閣諸島は軍事的拠点としての価値は、非常に低いのが実情だと思う。なにせ、空港を築くだけの面積はなく、小規模な船舶の寄港すら困難な小島に過ぎない。ここに軍隊を派遣しても、まともな施設は作れない。せいぜい、携行型のミサイル小隊を赴任させるのがせいぜいだと思う。
尖閣諸島の価値なんて、おとり、もしくは紛争のネタ程度ではないか。
海外の軍事ジャーナリストの記事などを読むと、本当に軍事的価値があるのは、石垣島もしくは宮古島だと捉えている。どちらも小規模ながら空港があり、港湾施設もそろっている。ここならば軍事的拠点として、十分な価値がある。私がシナ軍の幹部ならば、尖閣諸島なんぞよりも、こちらの二島が欲しいと考える。
もちろん本命は沖縄本島である。だが、ここはアメリカ軍が世界四大拠点の一つとして定めてた大軍事拠点である。アメリカ本土を除けば、世界最大のアメリカ軍の兵站拠点でもある。いきなり王将はとれない。
だからこそ、石垣島及び宮古島には価値がある。
なればこそ、ここを日本軍に防衛拠点として強化されては困る。ありがたいことに、日本のマスコミはそろいもそろって軍事音痴だ。尖閣諸島というエサをなげつけてやれば、馬鹿がわさわさと貪るに違いない。まったくもって、平和馬鹿ほどありがたい奴らはいないもんだ。
まァ、幸いにして防衛省はそこまで馬鹿ではない。だが、大規模な防衛力強化は打ち出せないでいるのは、やはり政治家と有権者に軍事的素養が欠けているからでもある。
先進国のなかでも、大学に軍事学が置かれていないのは日本ぐらいだ。平和を守るためには適切な軍事の知識が必要であることは当然だと思うが、日本の場合「言霊信仰」が無意識のレベルにまでに沁みこんでいるので、軍事を学ぶ=戦争への道だとの思い込みから離れられない。
本当に日本の平和を望むのであるならば、日本のマスメディアから得る知識だけでは本当の事は分かりませんよ。暇があるのなら、海外の軍事ジャーナリストの記事などに目を通しておくと、目から鱗の情報があふれています。
年末年始のわずかな時間で、少し調べただけでも日本のマスコミが決して報じない事実に出くわすのです。本当に困ったことだと思います。