ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

土竜の唄 香港狂想曲

2017-01-11 12:04:00 | 映画

原作より好きかもしれない。

原作は数年前に休刊した週刊ヤング・サンデー誌に連載され、それなりに人気のあった漫画だ。雑誌の休刊後は、週刊ビックコミック・スピリッツに移転して、現在もその連載を続けている。

正直言えば、あまり好きな漫画ではなかった。だから、このブログでも取り上げたことはない。漫画だから仕方ないが、暴力団をあまりにコミカルに描写するのは如何なものかと思っているからだ。

だから、表題の映画も観る予定はなかった。ところが高速道路の事故渋滞があり、それを回避するために映画でもみて時間を潰そうとしたが、観たい映画がなかった。で、仕方なく観たのがこの映画。

意外なことに面白かった。ストーリーは原作にほぼ近く、結末までどうなるかも私は覚えていた。それなのに最後まで楽しめた。原作の漫画では、滑稽すぎるほどの主人公を実写で表現させると、意外にもリアルにお間抜けで笑えるのだ。

漫画で誇張されると、過剰に過ぎて冷やかに感じていた。しかし、実写で人間が演じる方が面白みが出ると分かった。さり気なくCGが使われているのも良かった。演じている若手俳優が、ノリノリで演じているのも良かったようだ。

たしか、この主役の青年、平成の仮面ライダーの一人であったと思う。確かにイケメンというか二枚目なのだが、意外なほどおバカな演技が達者なのに感心した。きっと彼もノリノリで演じていたのだろう。

そんな高揚感が観客にも伝わってくる作品でした。単なる時間潰しで入ったのですが、居眠りするつもりが、最後までスクリーンを注視せざるを得ませんでしたよ。無理に観る映画じゃないけど、楽しい時間でした。

ただ最後の誤算は、映画館を出て、ネットで確認したら高速の事故渋滞が終わるどころか、余計に伸びていたことでした。これだから年末年始は困るんだ・・・

コメント
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