ウソをつく人は嫌いだと言う人は、けっこう多いと思う。
ヒネクレ者の私は、そんな発言する人をわりと冷淡にみている。気持ちは分からないでもない。ウソをつかれるのは不愉快だし、ウソで傷つくのは嫌だと思うあたりは共感できる。
でも敢えて言いたい。ウソをつかずに、真実だけを口にする残酷さを覚悟しているのか、と。真実は必ずしも美しくなく、優しくもない。相手を傷つけないために、敢えてつく優しいウソもある。
でも、ウソはつきたくない。でも真実は話したくない。そんな時は沈黙を守るに限る。それが生きていく知恵だと思う。
表題の作品は、うっすらとホラーの香りが漂うが、中身はミステリーである。円筒状に建てられた石の邸宅にまつわる謎の事件に巻き込まれた主人公は、遂に真実を知ってしまう。
その時、主人公は何を語り、何を隠し、何を大切に思ったのか。
重厚なミステリーが多いゴダードの作品としては、比較的軽めだと思うので、よかったらどうぞ。
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