ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

国民的人気?

2020-09-08 12:51:00 | 社会・政治・一般

来週には結果が出る安倍総理の後継問題。

この件に関するマスコミの偏向がひどいので、一言二言文句を言いたい。

マスコミの一押しは石破茂である。そして国民的人気の高い石破氏を自民党総裁にするため、全国規模での党員投票に持ち込もうと必死の報道ぶりである。

ちょっと待て。石破氏ってそんなに国民的人気がある政治家なのか。全然実感がない、少なくとも私の周囲では少数意見の域を出ない。

では、何故にマスコミは石破氏を推すのか。

実は簡単である。現在の政治情勢では、野党に政権の芽はまったくない。まだまだ自公政権は続くと言わざるを得ない。そのことは、マスコミ様も分かっていらっしゃるようだ。

そこで次善の策として、自分たちの政治的見解に一番近い自民党政治家を推す。それが石破茂である。

はっきりいえば、護憲派であり、シナやコリアとも妥協(迎合のほうが適切かな)出来る自民党幹部は、石破氏あるのみだ。だからこそ、マスコミは石破氏をさかんに応援する。

おかしなことになったものだ。石破氏といえば、当初はタカ派と思われていた。実際、防衛庁担当の大臣を二期務めたりしている。しかし、私の知る限り、現職自衛官からの支持が極めて低い点で、田中真紀子と両横綱である。

軍事オタクとか、宇宙戦艦ヤマトのファンとかで知られる石破氏ではあるが、その行動はタカ派とは程遠い。防衛大臣時代に自衛隊が民間船とトラブルを起こしているのだが、この人、いくら事務方から言われても最後まで現場にもいかず、自衛隊の部隊の声にも耳を傾けなかった。

それどころか、朝日やTBSの記者たちに滔々とシビリアンコントロールの難しさと重要さを説くばかりで、現場の問題解決には限りなく距離を置く腰抜け大臣であった。

私からすると、土性骨のない口先男である。そのせいかどうかは知らないが、自民党内部でも評価は低い。マスコミからの評価とは裏腹に、党内での支持基盤が極めて弱い。

数年前の自民党総裁選挙で地方の自民党員からの支持を多く取り付けたとマスコミは報じるが、当時石破氏は党の役職として地方回りを精力的に行っていたからだと思う。

この人、語り口は柔らかいし、丁寧に難しいことを優しく話すので地方の党員受けが非常に良かったのは事実だ。でも私は知っている。石破氏は自らの意見を説くのは得意だが、案外と人の云う事は聞かない。

これは予想だが、もし地方の党員も含めて選挙をやっても、当時ほどの支持は得られないと思う。だって口だけで実行力がないのが露呈しているのだから。

それでもマスコミは、自民党幹部で唯一自分たちの政治的見解に近い石破氏を推したいのだろう。野党があまりにだらしないので無理ないと思う。

でもね、いい加減情報操作は止めなさい。彼の国民的人気なんて、枝野や玉木よりはマシだけど、その人となりを知る自民党政治家からの人気はほとんどない。

にもかかわらず、マスコミの応援でその気になってしまった石破氏は総裁選に出馬してしまった。多分、今回落選したらもう次はないぞ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする