今年も残すところわずかとなりました。
ようやく景気回復の兆しが見えたと思ったら、突如東日本を襲った地震と津波。そして相次ぐ余震と福島原発事故が、日本経済を直撃し、あげくに台風の襲来で被害続出。
ただでさえ民主党政権という人災に悩む日本に、相次ぐ天災の襲来は景気のみならず、人心までもを萎縮させる残酷な一年であったと思います。
私自身、震災で本棚が爆発的に壊れ、本津波に家中を荒される始末。5日ほどですが、水道も止まり、改めて何気ない日常生活の当たり前が、当たり前でない現実に驚かされたものです。
お間抜け民主党政権のおかげで復興予算も年末ギリギリの醜態。おかげで中小企業を相手にしている私のような仕事は、バブル以来最悪の一年となり、細かい仕事を積み重ねてようやく前年並みの収入を確保。
年末賞与を払って、空っぽの銀行口座を見つめながら、とりあえず今年もなんとか乗り切ったと安堵のため息をついている始末です。
そんな散々な一年でしたが、読書はなんとか昨年並みの量をこなせた気がします。いささか小説に偏りすぎではありますが、私なりに楽しめた一年でもありました。
今年一番の衝撃は、はやり「葉桜の季節にきみを想うということ」(歌野晶午)でした。絶対映像化不可能なこの作品は、小説に映画やTVに負けない魅力があることを証明したと思うのです。未読の方は是非とも読んで頂きたい。そして、驚愕の顛末に呆然として欲しいです。
一方、再読したなかでは「さらば愛しきひとよ」(レイモンド・チャンドラー)が深く印象に残りました。初読は中学生の頃だと思うのですが、あの頃は派手なアクション・シーンが少ないことに不満を抱いた程度の印象しかなかったのです。ところが、幾度となく恋愛で間抜けな失敗を繰り返した今となると、男の愚かさを正面から受け止めるマーロウの格好の良さは、是非見習いたいものだと痛感した次第。
漫画では、これといった新作にはお目にかかれませんでした。悔しいことに週刊誌に連載するプロの作家としては、失格の烙印を押されるべき冨樫義博の、「HUNTER×HUNTER」の力技に押し切られてしまいました。一年近いお休みの後、再開された漫画は、毎週読まずにはいられない面白さ。
読者の期待を良い意味で裏切る奇想天外なストーリー展開と、人の表情を描く上手さは当代随一かもしれません。主人公が当分、登場できそうもないのはともかく、ジンやレオリオ、ヒソカといったキャラが再び登場しての今後は盛り上がること必至。目が離せないのですが、そろそろ休載かもしれない。嗚呼、この漫画を選ばざるえないのが悔しい。
もうじき今年も終わります。来年は今年よりもいい年であって欲しいものです。さて、私はこれから大聡怩ニ年賀状書きです。それでは皆さんも良いお年をどうぞ。
世間もですが、個人的にも大変な一年が終わって心機一転としたいところです。
でも、こうやってコメントもできるし、まったく不幸中の幸いとはこのことです。
がんばります!!
今年は本当に大変な一年でしたね。無事に1年を終えてほっとしていますが、また来年に向けて気をひきしめていきたいです。
ヌマンタさん、1年お疲れ様でした。
( ^^) _旦~~(熱燗)
また来年も色々と教えて下さいね。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。