こら!冨樫、いい加減にせい。
そう思っている人は少なくないと思う。なんの話かっていえば、もう「HUNTER×HUNTER」である。なにせ休載になって3年である。
腰痛がひどいからとか、子供の成長につきあいたいとか、いろいろと噂は聞いているが、もう話半分にしか聞けない。
実のところ、H×Hの続きを待ち望んでいるのは、一般の読者だけではない。同業の漫画家からも要望が多かった。だが冨樫の頑なで一途な作画姿勢を知り、その苦労も分るだけにみんな静かに待っている。
そんななか、待ちきれなくなったのが石田スイではないかと思う。石田は週刊ヤングジャンプ誌において「東京喰種」でデビューした漫画家だが、やはり冨樫の大ファンであった。その石田が編集者を介して冨樫の元に持ち込んだのが、H×H屈指の人気キャラでもある殺人奇術師ヒソカの誕生譚である。
全69頁にも及ぶ作品は冨樫義博本人の了解を得て、現在ネット上で公開されている。興味がある方は是非とも検索してみて下さい。
「石田スイ ヒソカ」で検索すれば容易にヒットすると思います。
まァ私も楽しませてもらいましたよ。でもなァ・・・いいのかい、こんなの許してさ。冨樫本人が了承しているのだから、第三者が文句を言う権利はないけど、漫画家としての矜持を疑いたくなるぞ。
怖いのは、これに味を占めた冨樫が、似たような作品を他の漫画家に描かせてしまうことだ。漫画H×Hが人気があるのは、登場人物の人物造形が絶妙だからだ。作品中、数ページしか登場しないのに何故か人気があるキャラが少なくない。
そんなキャラのセカンドストーリーが他の漫画家の手により描かれる可能性が否定できない。いや、おそらくアマチュア・レベルでは既にあるのではないかと思う。私は二次創作には、ほとんど関心がないので知らないだけで、既にファンの間では広まっているのかもしれない。
既に完結した作品ならば、それは仕方ないというか、止められないだろうと思う。でも、一応連載中の漫画ならば、出来たら止めて欲しいと思う。今回は、作者自ら目を通して了解を出しているが、この流れが定着すると、冨樫のさぼり癖がますます悪化すると思う。
で、今年こそ再開するのでしょうねぇ・・・
あまり期待せずに待ちましょうかね。ただし、田中芳樹みたいに駄作で終わらせるのだけはダメですぜ。あれには殺意を覚えた私です。
正直、ジャンプ編集部にも責任あると思います。漫画家を酷使しすぎです。鳥山明を始め多くの才能ある作家を潰しています。冨樫もそれを回避しようとしたのでしょうけど、結局楽な道へ逃げたかなァ~。
この記事を読んでまず頭に浮かんだのは、田中芳樹です(笑)
まあ確実に同じことになると思います。
既に鬼滅も外伝は他人が描いてコミックも出てますし...
かのガンダムでもオリジンという禁じ手を安彦さんがやっちゃいましたからね。もはや普通なんでしょう。
二次創作は言わずもがなです。