ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

高齢者への増税の影響

2006-06-23 09:29:55 | 社会・政治・一般
最近、高齢者からの問合せが多い。この時期は住民税の納付書が送られてくるのだが、例年よりも税額が多いためだ。

原因の一つは、一昨年の税制改正で老年者控除が廃止されたこと。もう一つの原因は、公的年金等控除額が縮小されていること。そのため、収入が変わらない又は減っているのに、税額は増える。不審に思うのも無理はない。

一方、銀行は高収益を上げつつも、預金利子は据え置き。そのくせ手数料は上がる一方。これでは年金生活者はたまらない。

彼等高齢者はこのままでは、次の選挙は間違いなく与党批判の投票行動を取る可能性は高い。なにせ高齢者の選挙への投票率は高い。彼らの政府への反感を無視したままにすると、自民党、公明党の連立政権は、厳しい結果を突きつけられる可能性が高い。

さすがに自民党は有権者の動向には敏感なだけに、消費税の増税先延ばしを口にしてます。しかし、財務省は既に消費税増税を織り込み済みで予算を建てているようですから、議員やマスコミ相手に裏で根回しをしているらしい。

私ども税理士業界は、最近財務省の不意打ちに苦しめれているので、政府の動向には以前より敏感になっていますが、それでも先は読めない。まあ、増税路線に変更はあるわけありませんが、問題はタイミングだわな。

景気回復だの、デフレ脱却だの盛んに騒いでいましたが、そんなの一部の大企業だけ。中小企業や地方都市では、景気回復の雰囲気などほとんど感じていないはずです。局地的な好景気なら、あることはあったのですが、とても全体に波及することはない。

今年後半は厳しいと感じている経営者は多いと思います。株価など、もしかしたらもう一段下落するかもしれません。そしたら久しぶりに買ってみるかなあ~
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牛肉食べたい

2006-06-22 09:45:10 | 健康・病気・薬・食事
なんか最近やけにお肉が食べたい。普段は魚料理のほうが多いのだが、この1週間あまり、やけに牛肉が恋しい。

いくら食べても太らなかった十代の頃。あの頃の最大の贅沢の一つが、食べ放題の焼肉だった。特に長期間の登山を終えて、街へ降りた時の食欲は凄まじい。旭川の食べ放題のジンギスカンを、2時間あまりで食べ尽くし、肉どころか野菜までお店のストックを空にした記憶がある。

ところがここ十数年、食べ放題の店に足を運ぶことはない。原因ははっきりしている。舌が肥えてしまったことに尽きる。不味い肉で太るくらいなら、高くとも美味しい肉で太りたい。いや、太りたい訳ではないが、どうせなら美味い肉がいい。

焼肉って奴は、ある意味残酷な料理だ。単純に焼くだけなので、食材の材質だけで美味い、不味いが判断されてしまう。安い屑肉だって、丹念に煮込んだりすれば、美味しい料理になる。でも、焼くだけでは、焼き加減と味付けの塩コショウくらいでしか誤魔化せない。

本当に美味しい肉だと、その香辛料さえ不要に感じるくらい美味しい。咬んだ時の歯ごたえ、飛び散る肉汁、口の中に広がる甘み。トロケテしましそうだ。

日本だと柔らかい肉が好まれるが、少し歯ごたえがある肉のほうが肉汁が芳醇な気がする。ひれ肉も美味しいと思うが、私個人は脂身が入っているロースが好き。これは父譲りの味覚のようだ。父はステーキ屋さんで、わざわざ脂身だけのステーキを注文していたくらいの変わり者。私はそこまで極端ではないが、それでも脂身のとろける味は無視できない。

だからたまにステーキハウスへ行っても注文するのは、ひれ肉よりもロース。銀座界隈は、金に糸目をつけなければ、美味しい肉を出す店はけっこうあるが、私のお気に入りは3丁目のマガジンハウス社の近くの「チャコ」。単なる焼肉ならば、都内に十数店ある叙叙園もいい。ちょっと高いけど、ここの肉は常に一定レベル以上なので、安心して食べられる。

やれBSEだと世間は喧しいが、私は早くアメリカ産牛肉が食べたい。別に狂牛病になりたいわけではないが、不味い思いをして長生きするのも嬉しくない。どうせ他の病気で死ぬのだから、楽しく生きたい今日この頃。


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ドイツW杯 日本代表雑感

2006-06-21 09:36:28 | スポーツ
21日現在で一敗一引分の日本代表は、予選リーグ突破は至難の道。ですが、私は健闘していると思います。そりゃ、不満はもちろんありますが、現時点ではこの程度でしょう。プロリーグが始まって12年足らず。要するに中学生レベルなのですから。

もともと日本のサッカーは、一対一で勝てない事を前提に、チーム戦術で戦うことに基盤を置いています。だからこそ、中田は浮いてみえるのでしょう。やはり、基本は一対一。この部分が弱いままでは、世界の第一線では通用しない。

いろいろ非難の多いFW柳沢ですが、いい選手ですよ。多分動き出しの質は、日本のFWでは随一でしょう。味方が相手ボールを奪った瞬間に素早く動き出し、DFを引き付け、パスを受ける。ここまではいい。問題はその後、自らシュートするより、ボールをこじ繰り回し、パスをしようとドタバタするうちに奪われる。本当にFWかいな。

一方、チームリーダーの宮本、彼も問題多し。はっきり言って、チームの弱点となっている。DFとしては小柄なのはともかく、なにより一対一のプレーに弱く、しかも接触プレーが苦手。だから味方から信頼されず、中沢へボールが集まり勝ち。そこを狙われてパスカットされている。

しかし、ジーコにせよ、トルシェエにせよ、外国人監督からの信頼は厚い。一対一に弱い事を自覚している宮本は、試合全体の戦局を見渡し、攻撃の目をつぶし、前線に的確にパスを通す。この判断力は日本人ではトップクラスでしょう。ただ、DFとしては致命的に弱い。所属チームのガンバ大阪の早野監督が、一時期ボランチにコンバートしようとしたのも無理はない。センターバックとしては弱すぎる。クレバーだけど、ウィークなDF。それが宮本、そしてチームの柱でもある。

いくら中盤に素晴らしい選手がいても、前線と守備がこれでは勝つのは難しい。ですが、今回の大会を通じて分かったのは、日本人の俊敏性は十分世界に通用するということ。試合開始当初はともかく、疲れの出る後半になると相手DFは、あきらかに日本人選手の速さについてこれない。このあたりを強化していくことが、今後の日本の強化につながる気がします。

さて、ブラジル戦ですが、さすがに勝てとは言いません。でも、必死で戦って欲しい。いい経験を積み、将来指導者としての資質向上の糧として欲しい。やがて、その指導を受けた子供たちのなかから、世界に通用する選手が育つことを祈って止みません。
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「弁護士は奇策で勝負する」 ディヴィッド・ローゼンフェルト

2006-06-20 17:47:31 | 
アメリカは資本主義社会であると言われます。挑戦者に機会を与える国であると、そして新参者でも巨万の富を築くことが出来る国だとも。

拝金主義であるとの批判は常にあります。でもアメリカ社会の奥底に流れる、金儲け第一主義とは一線を画すプロタンティスト的倫理観は今も生きている。いや、未だ生きていると評すべきか。だからこそ、稀に現れる高潔なる人士に対する敬意は絶えることはない。

表題の作品の主人公は、決して裕福ではなかったはずの父の遺産に手付かずの大金があることに仰天します。判事として社会的な名声はあっても、金儲けには疎かった父がなぜこのような大金を持っていたのか。そして全く手を付けていないのは何故か。

父が死ぬ間際に、弁護士である自分に頼んだ、ある死刑囚の再審請求と関係があるのか?それほどぱっとしない刑事弁護士である主人公は、突然の遺産相続と勝ち目の薄い裁判を抱えつつ、父の残した遺産の謎に苦しみます。脅迫を受け、偽の依頼にはめられ恥をかき、恋人には愛想を付かされそうになる。救いといえば、愛すべきレトリーバー犬のタラだけ。

そんな状況にありながら、この主人公はひょうひょうと謎を解いていく。法廷を舞台としたサスペンスとしては並みの出来ですが、この主人公の前向きな明るさと頑固な倫理観が作品全体に爽やかな印象を残しています。末焉Aうまく原作の雰囲気を捉えた感じがして好感が持てます。この作者の二作目、三作目を是非読みたいものです。
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ラ・ソース古賀 フレンチ風カレーだよ

2006-06-19 09:44:41 | 健康・病気・薬・食事
日本にはカレー好きが多い。むしろカレーを嫌いだという人のほうが少ないかもしれない。

カレーと一言で云っても、その種類は多種多様。本格的なインド料理の店で食べるカレーは、あきらかに日本のそれとは違う。個人的には、そば屋さんで出しているカレーが美味しいと思う。もちろん、カレーうどんでもいい。喫茶店のカレーだって、けっこう美味しいと思う。

どうも食品メーカーが出している、カレーのルーを使った簡便なカレーが、おふくろの味として舌に刻み込まれているせいか、あまりに本格的なカレーだと、かえって敬遠したくなる。率直に言って、スパイスが利きすぎているカレーは、味覚はともかくも、内臓とりわけ胃袋から下の部位が拒否しているかのごとき感覚がある。

一年ほど前、事務所の近くに新しいカレー屋さんがオープンした。ここのカレーが一風変わっている。東京の代々木上原で「レストラン・コム・シェ・ヴ」という人気のフランス料理店が、裏メニューとして出していたというフレンチ風カレーをメインに据えたお店だそうだ。

著名なフレンチ・シェフである古賀義英氏が、工夫を凝らした「ソース・キュリー」。このカレーが一癖ある、独特なカレー。どうも濃厚なブイヨンを使っているらしく、爽やかな辛味とスパイスの風味のバランスがいい。一品1250円サラダ、ドリンク付きと、結構なお値段。肉などをトッピングすると2000円近い値段となるが、カレーだけでも十分美味しい。

私は熱烈なカレー好きではないが、それでもこの「ソース・キュリー」は、偶には食べてみたくなる、癖になりそうな不思議なカレー。最初は随分お高いカレーだなあ~と、否定的にみていたのだが、時々思い出したように食べています。
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