ヌマンタの書斎

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ドイツW杯序盤に思うこと

2006-06-16 09:31:43 | スポーツ

私がサッカーというスポーツには、ワールドカップというオリンピックよりも巨大な世界大会があると知ったのは、多分中学生の時だと思う。

当時は74年大会の後で、クライフやベッケンバウアーが人気だった。プーマやアディダスの鞄や靴も大流行していて、どこの学校にいっても、これらのブランド名の入っている靴や鞄には必ずお目にかかったものだ。

あの頃、ワールドカップは遠い世界の出来事で、深夜のダイヤモンド・サッカーという番組で1~2年かけて放送されていたものです。LIVEで見られる日が来ることなんて想像も出来なかった。ましてや、日本の選手の姿を見ることが出来るなんて、考えたこともなかった。

個人的には、やはりあの86年メキシコ大会が一番印象に残っています。マラドーナの、マラドーナによる、マラドーナのための大会とまで言われたW杯。マラドーナより、上手い選手、早い選手、強い選手はこれからも出てくると思いますが、あれほど爆発力のある選手は空前絶後でしょう。

強いて言えば88年ヨーロッパ選手権のR・フリットがそれに近かったのですが、フリットはワールドカップでは、ついに活躍することはありませんでした。オランダ・・・私個人としては、一番サッカーの最先端をいく国だと思っています。広くピッチを使った試合展開、一対一をベースに高度に戦術的なプレーを披露し、そのサイドバックの駆け上がりは世界一華麗。

しかし、オランダはいつも優勝候補に挙げられつつも、優勝経験はない。無敵艦隊の呼称があるスペイン同様、万年優勝候補の常連でした。

しかし、今回のドイツ大会は、もしかしたら、もしかするかも・・・。根拠は人種構成。オランダといえばフリット、ライカールト、ダーヴィッツ、クライファート、シードルフと黒人系選手を多く輩出している国です。でも、今回のメンバーは白人系の選手が大半を占めます。今までのような内紛の話は聞こえてきません。

はっきり断言しますが、オランダは人種差別には厳しい国です。公式には差別は一切なく、外国人が暮らし、働きやすい国なのは確かです。私の友人にも、オランダに永住するつもりの日本人がいるくらいです。公式には差別はない。しかし、目に見えない人種間の壁があることは聞いています。その壁は小さいが、とてつもなく高いようです。

90年イタリア大会ではフリットが監督と衝突して代表離脱。98年フランス大会では最強と言われつつ、試合中選手同士で喧嘩している有様。今回監督についたファンバステンは、代表選考で従来の主力選手を切り捨て、若手を抜擢しての予選突破。しかも、気が付いたら白人系選手ばかり。内紛の種を抱えていない今回のチームは、案外いい成績を残せそうな気がします。

もう一つの本命がスペイン。国内にカタローニャ、バスク、ガリシア、スペインと4ヶ国語を抱え、国としての一体感が欠如した代表チームで有名でした。が、今回は割りとまとまっている様子。シェフチェンコを有するウクライナを4―Oで撃破してます。こりゃ侮れない。

そして開催国ドイツ。やはりホームのアドバンテージは圧涛Iに有利。まだグループ予選が始まったばかりですが、序盤を見るかぎり、この三チームが面白そうです。

コメント (3)
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