ワールドカップが始まる前までの私の予想は、一分二敗。オーストラリアに引分け、クロアチア、ブラジルに負ける・・・はずだと。今の日本代表では、こんなものと思っていました。妙な当たり方でしたが、次回からアジア予選に入ってくるオーストラリアには負けないで欲しかったなあ。
現在の代表チームは、中心が中村俊輔なので、彼の不調が大きかった。風邪だの足の爪を剥したなどと聞こえてきますが、理由は何にせよ攻撃の中心を担えなかったのは事実。残念です。
FW・・・玉田以外は駄目と言いたい。結果が全て、ただそれだけ。それがFWというポジションでしょう。不満はあるけど、非難はしません。世界に通用するFWを育てる指導者が日本にいない。そこに尽きます。
MF 初戦の弱気ぶり以外は、まあまあ良かった気がします。ただ、中盤でプレスかけられると、ボールキープ出来ないのが不満。アジアなら問題なくても、世界ではまだまだってとこでしょうか。もう少し小笠原に経験積ませたい気がします。ボランチの福西、どうしちゃったのかねえ。稲本が思ったより良かった。中田は周囲と空回りしていた感があります。
DF あまり非難の声が上がっていないようですが、守りの要である中沢。不調だったと思います。今期はマリノスでも、あまり調子が良くなかった。それでも宮本より周囲から頼られていたから、中沢の代わりが居なかったことが問題。返す返すも田中誠のリタイアは痛かった。せめて茶野か松田がいたらなあ~
GK 川口 良くも悪くも目立ってしまった。失点はGKだけの問題ではないけど、初戦の後半はいい気になりすぎ。いや、のり過ぎと言うべきか。あの残り10分での失点が、あまりに大きかった。危機感が強すぎて、DFを信じてないかのような飛び出しが失点を招いた。実際は、ゴール前の相手選手をフリーにしていた他の選手が悪いのだけれどね。クロアチアとの引分けは、川口こそがMVP。さすがでした。
監督 4年間ご苦労様でした。残念ながら今の日本の選手の力量では、ジーコの理想を体現できることは出来なかった。それが敗因かも。それでも、この4年間で日本代表の可能性は広がったと思います。同時に欠点も、はっきりと曝しだされた4年間でした。監督としては、初心者だったと思いますが、日本を信じてくれたのは確かでしょう。それに応えられなかったのを恥と思うならまだしも、監督の采配非難にすり替えるのは感心しません。
次の監督が誰になろうと、一人一人の力量が上がらなければ、同じこと。いつまでも戦術に頼らず、個人で局面を打開できないと、世界には通用しないでしょう。体格が小さくとも、メキシコのように俊敏さと、テクニック、そして執念で世界と戦ってきた国もあります。あのアルゼンチンとすら五分の戦いが出来ているメキシコ(残念な結果でしたが)は、ある意味日本のお手本になると思います。