
どピンボケ!
驚いたことに、囲い罠の中の囚われの鹿が子を出産した。昨夜のことだろう。
雨に濡れながらその親鹿は、長いこと時間をかけて、生まれたばかりの小鹿に乳を飲ませていた。どこから入ったのかアナグマが2匹、小鹿に近付こうとしてたちまち親鹿に威嚇され、闖入者は去った。再び罠の中に平安が戻り、よろよろしながらも小鹿の親鹿の後を追う姿が見えていた。鹿たちは、この親子も含め、やがてそれぞれの身に襲いかかる最大の悲劇を知らず、少しづつ落ち着きを取り戻しつつあるようだ。こういう鹿をやがて撃ち殺す、有害動物駆除という口実で。
一発の銃声により、必死で逃れようとする鹿の最後の手段は、全体重をかけてフェンスに体当たりを試みることだ。しかし駆け上がることを知らない鹿は、鼻から血を出しながら1メートル20センチのフェンスに跳ね返されてしまう。
どこやらの動物愛護団体がこうした光景を目にすれば、何と言うだろうか。顔を真っ赤にして抗議するに違いない。彼らの言うことを聞きはしないが、だからと言ってそういう人たちの存在を否定はしない。人間以外の動物に抱く思い、優しさ、人間の持つ良心とでも言った証をとりあえず、彼らは見せているわけで、その主張にある矛盾ばかりを言い募る気にはならない。
草の上に腹ばいになって反芻している鹿たちの、すっかり安心仕切った様子を見ていると、殺すことを1日延ばしたところで何の足しにもならないが、それでも幾分気が軽くなる。

シロバナエンレイソウ(?)
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