
こういう山の中で朝を迎え、何もせずに外の風景を見ながら呆けていると、普段は気付かずにいる自然がもっとよく見ろと訴えてくる。例えば午前7時、気温5度の光。また、妙に沈黙した真っ青な空。あるいは、どこの風景よりも見慣れた権兵衛山までが。
刻々と変化する太陽の光、それによって落葉松の森全体の色合いが絶妙に変化する。朝の力強い光、昼のころのやわら日、そして翳りを見せる黄昏。
森はまた季節が深まるにつれて、今はまだ薄緑色を靄のように残しつつも、次第に黄金の色を強めて華麗に変身していく。凡庸な脇役が年に二度、春と秋、舞台の中央に出てくる時である。


遊子らに帰還の時がきた。夜露に濡れたテントやタープを乾かし、それに三日間の思い出もくるんで、また都会の日常へと帰っていく。何かの拍子に、例えば電車を待つ間に、例えば買い物帰りの橋の上で、秋の入笠を思い出してくれるだろうか。
今夜からかんとさんが、そして遅れてTBIさんも、星々を狩にやってくる。
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