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撮影時間は違うが今日の写真と、4日前(22日)に撮ったほぼ同じアングルからの「三本のミズナラ」と比べてみて欲しい。真ん中の木はほぼ葉を落とし尽し、その向こうにかすかに常念岳が見えている。たったこればかりの間にも季節は過たず、進んでいるらしい。そろそろタイトルを、「暮秋」とでもした方がいいのかも知れない。
今日も風はなく、穏やかな秋の陽射しが濃い青空の下いっぱいに溢れ、その中を第1牧区まで登ってみた。冠雪した後ろ立山を始め北アルプスの長い峰々の連なりを眺めながら、もうすぐ9年の、そして7か月の、牧場暮らしが終わることをいつになく強く意識した。
例年と比べたら今年は雨が多かった。また、大沢山の第3牧区にも3年振りに牛を出したから、その準備にも忙しい思いをした。今年の秋のように平穏な時ばかりが流れたわけではなかったし、苦労がなかったわけでもない。それでも振り返ると平安な気持ちになれる。9年間のここでの牛守生活とて、同じように感じている。四季折々の自然に触れ、牛を相手に満ち足りた年月だった。ついに仙人にはなれなかったが、悔いはない。遠い記憶が、懐かしさとともに、白光の中で甦える。
今日は守屋山に登っているはずだの愛知のN夫妻、連日の好天に恵まれてさぞかしいい山旅を堪能してることだろう。入笠山と守屋山というのも確かに悪くない。ここで連泊すれば、余裕の山行がだれにでも楽しめる。
オートバイのOさん、自転車4人組、彼らもいい秋を味わい、また日常の生活に帰ったことだろう。再訪を楽しみに待つ。
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