昨日は伊那市が外部に発信する情報に、入笠牧場や、そこから眺める景観を入れたいということで、案内を兼ねその撮影に立ち会った。これまで入笠は、地元の人々の関心を得ることがあまりにも少なかったが、ここにきて先日は白鳥市長の広報番組「たきび通信」に取り上げてもらった。今度も同じ広報担当のU女史や、すでに面識のある伊那フイルム・コミッションのT氏他2名が撮影クルーとして来訪、牧場のみならずテイ沢やヒルデエラ(大阿原)の撮影も行っていった。
こうしたことが、今後どういった反響を呼ぶのかはまだ分からないが、行政の支援を心強く思わずにはいられない。ただ、ありきたりの観光地にするには、ここはもったいない。動物、植物、星、昆虫などなどのため、いつまでも貴重なサンクチュアリの役目を果たす場所であってほしい。
ここに来て鳥の囀りを聞きながら朝を迎えてみたらいい。高原に咲く清楚な草花の名前を一つ二つ覚えてみたらどうか。クマに怯えつ、原生林の中を歩き、深い山気と孤独の甘味を味わえば、心の中をいつもと違う風が吹き抜けていくかも知れない。
夜の帳がまき場に下り、君は、あなたも、ここの夜空の豪奢絢爛(ごうしゃけんらん)な星々を仰ぎ見れば、遙かな宇宙の無窮を思い気が遠くなるだろう。
*
一言:「御所平」の場所が誤認され、それがそのまま一部の土地の人々の間で定着してしまった、ということは考えられませんか。入笠においては、他にもそんな例があります。大沢山を小入笠と表記していた地図もあるのです。かつて伊那側の人々は「ヒルデエラ」と呼んでいた湿原も、いつのまにか「大阿原」となり、さらには「大阿原湿原」と余計な「湿原」の文字まで付いてしまった例もあります。
本日、中間検査が無事終了。今夕は伊那の街で慰労会。
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては、カテゴリー別の「H28年度の営業案内」をご覧ください。