この牛さん(雌)にも角がある
牛の機嫌を窺ったあと、秋の柔ら日が木漏れ日となって降り注ぐ、静かな森の中を歩いてきた。朝方は申し訳程度だった青空が、少し勢力を取り戻した気がした。
森の中の山道を行くと、30メートルと離れていない眼下の湿った草地に、丈の長い草の間から茶色の塊が見えて足を止めた。鹿である。よく見ると、先方もこちらに気付いているらしく、上目遣いに凝視しているのが分かる。人と見れば、すぐにでも逃げるかと思えば、こういう鹿もいる。まさかこの時期に出産でもあるまいが、単独の雌鹿が何故そんな所に潜んでいるのかと不思議に思った。鹿の出産は通常春だが、ありえないことでもないと、そのうちに考え直した。というのも昨夜、見出しをチラと見ただけだが、県内の動物園だったか、雌鹿に角が生えたというような新聞記事の記憶があったからだ。
よく母親と一緒の子供に、「鹿さんと牛さんは同じ仲間なのに、鹿さんには雄だけに角があるのに、雌牛と、それに一部の人間の女性、特に母親にはなぜ角があるのだろう」なんてからかって母親には苦笑を誘い、子供たちには喜ばれていたが、こんな冗談も言えなくなるのだろうか。
森の中で、気の早いキノコと遭遇したが、早過ぎた登場をそっとしておくことにした。今日もたくさんのイワツバメが来ている。
毎年8月最終の土、日に来てくれるJALNECの先遣隊が今到着した。このグループである、昨夏ドラム缶の風呂を持ち込み、ここの水の素晴らしさを立証してくれたのは。彼らは優秀な技術屋さん、早くも上部にもうひとつ溢水用の水抜きを作るように助言してくれた。かくして今夜も牧場露天風呂、好評営業開始、乞うご期待。
変わった苗字のFさん了解しました。SADA君、そういうことで仕事がひとつ増えたけれど、頑張って三助役もこなしてます。大感謝!そのうち来られたし。
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