台風一過の秋空は、天候不順が常態化してしまった入笠(ここ)では、望む方が無理らしい。ところが、昨日久し振りにやってきたTDS君の語るには、下界は水不足とかで大変だという、驚きだ。
8月は上に泊まることが多く、里のことには疎かった。4年に一度のオリンピックも、夏の高校野球も全く縁なく済んでしまった。盆の行事や、盆踊り、花火大会も、集落恒例の野球大会もこれまた無視したり、失礼した。先日は天竜川の向こうから南箕輪村が主催する花火大会の花火の音がひっきりなしに聞こえてきていたが、窓から覗くことさえしなかった。「花火」とか「盆踊り」とか、盆の行事の「迎え火」、「送り火」などという懐かしさのこもる言葉には、それなりに情緒を感じ、心が動かされもするのだが。
押し並べて、物事への関心が薄れている。そのくせ今読んでいる本に刺激され、倭人はどこからきたのかとか、日本列島に上陸した祖先が延々2万年以上も待たねば、縄文時代を迎えることができなかった云々というような話には、すぐ忘れてしまうくせに興味を持つ。頭の中に歪んで不正確な世界地図や日本地図を浮かべながら、万年の長いながい人類の歴史をあれこれ勝手に想像してみる。それに比べて、たったの2500年前に始まったという弥生時代など、つい手の届く昨日のことのような気がして来るから、それもまた困る。
それにしても、つい昨日はあまりに大袈裟だが、実際短期の間に、人類の文明は途方もない発展を遂げた。それを担ったわれわれ人類は、しかし、あまり成長できないまま今日まで来てしまった、ということらしい。われわれの子孫は一体どこへ向かっていくのだろう。
真昼の妄想から覚めて、牛さんの様子でも見にいくことにする。そろそろ草が心配になってきた。
赤羽さん久しぶり。負傷した足のこと時々気にしていました。9月の来訪を楽しみにします。I上さん、大いなる山の日々について、また語ってください。T永さん、了解しました。O沢さんはいつ来るのだろう。
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