10月に入った。毎年見ていると、このツタウルシよりも早く色付く木はあっても、まだ葉がここまで赤色に染まるものはこれ以外にはない。指標木は別にあるが、葉は黄色いままだ。
昨年、この辺りのツタウルシは大分切られてしまった。落葉松の生育には邪魔だろうが、毎年の紅葉を楽しみにしていた者からすれば大いに落胆した。少しばかり落葉松を犠牲にしても、あれだけの全山燃えるような紅葉は、残す価値があったのではないだろうかと今でも思っている。
現在水道管の埋設工事をやっている初の沢の源流は、ダケカンバの林の中を流れている。今日、その林を人と話しながら少し遠くから見ていたら、ダケカンバの葉の色がすこしづつ黄色に変わり始めるときで、緑の色がまるで春の若葉のころと同じような色合いに見えて懐かしさのようなものを感じた。老優のふっと見せたかつての若いころの面影・・・、ウーン。木々は1年を生き、冬を越せばまた甦ることができるが、老優にも、人にも、人生の冬を越した後に二度目の春はない。秋は、そういう滅びへの予兆を人に感じさせるから余計に、他の季節とはまた別の深い味わい、愛おしさを覚えてしまうのだろう。
今、午前4時半になろうとしている。昨夜は上に泊まった。トク氏は天気の回復を諦めて帰っていった。小屋には愛知のNさん家族3名が、2泊の予定で泊まっている。ビールを飲んで早く寝たせいで、2時半に目が覚め、今まで本を読んでいた。
”滅びの予兆”を、4年使ったこのPCにも感ずる。使用し始めた当初から手を焼き、怒り、当惑し、消費した時間や費用、エネルギーのことを思うと、愛着もあるが腹立たしくもある。PCを新しくするか、このブログを閉じる時が来るのか、ぼんやりとそんなことも考えている。入笠やこの宿泊施設の紹介には、多少は役にも立ってくれたことだろう。
外はまた雨音が激しくなってきた。
今週の週末からまた3連休の人が多いはず。天候も安定するようだから、ぜひお出掛けください。最もお勧めしたい時期です。
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