このごろ朝ここに来ると、塩場でいつも10頭くらいの牛が待っている。塩を期待しながら、周囲のすでにほぼ食べ尽くした草をなおも漁りつつ、待っている。管理棟に着いてしばらくすると、そんな役割など決まってないと思うが、その内の1頭が咆哮する。「早く塩を持ってこい」という意味だろう。その度に応じるわけではないが、塩にありつけると分かると、牛たちはゾロゾロとやってくる。主に和牛だが、走ってくるのもいる。
その中でホルスの47番は大事に育てられたのだろう、人に対して警戒感を持たない。ただ、除角されていないので、他の牛と塩場で揉み合う際は気を付けないと、その角にやられる。なにしろ、袋から塩を振り分けているうちから角の付いた顔を寄せ、せっついてくる。
きょうの写真は、現在の仕事の中心になっている水道管の埋設作業の現場で、管の固定がようやく終わり、これからそれを埋設しようとしている状況をお見せしている。
なぜこんな舞台裏の写真をと思うかもしれないが、上手くいけば、今冬は小屋の近くで取水が可能になるかも知れないからだ。これまでは雪を融かして使うか、利用客が持ち上げるようお願いしていた。昨冬はこうした方法に加えて、20リッター入りのタンクを3個とミネラルウォーター2ケースも用意しておいたが、水は当然凍結してしまう。そのため、予約された日の前日に来て、少しづつ融かしておかなければならなかった。
もしも、冬季に小屋の近くで新鮮な水をふんだんに取水ができることになるとしたなら、それはこの時代遅れの山小屋にとっては画期的なことになる。結果が分かるのは、しかし11月も中旬になるだろう。
上記については、冬季営業の案内などでもお伝えしていきたい。本日の昼の気温は16度、秋ががまた深まる。
かんとさんは予約しなくても全く、いつでも大丈夫です。かんとさんが予約を入れてくれると、なぜにか天が背くような気がします((笑)。
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては、カテゴリー別の「H28年度の営業案内」及び「続・H28年度の営業案内」をご覧ください