
Photo by Nzaki
こういう美しい冬の星空を目にすれば、自分が行ってみたいと思うだけではなく、見せて上げたい人の顔まで浮かぶかも知れない。しかし、甘くはない。標高1千700メートル、厳寒の山の中である。この写真が撮影された夜は、マイナス10度まで下がったという。さらに季節が進めば、もっと気温も下がる。マイナス20度を覚悟しなければならない夜もある。
それでも、来る人たちはいる。長いながい準備をして、凍りつくような寒気の中で遥かなる星々に照準を定め、長時間の露光にじっと耐え続ける・・・。星の狩人たちだから。
当然、睡魔も襲ってくるだろうし、刻々と上空の気象条件が変わる場合だってある。忍耐や努力だけでは、狙う星や星雲を射止めることはできない。そうした覚悟の上でやって来る人たちなら、わが国屈指の星空への入場切符を、喜んで進呈したい。
チラッとだけだが、高校生の間で、登山熱が復活しつつあるという記事を目にした。喜ばしくもあるが、事故が起これば引率者は徹底的に責任を追及される。それを思うと、単純には喜べない。
登山の目標が上がれば、それだけ危険も高まろうが、だからと言って、行楽地に押し寄せる人々のような物見遊山の気分でいては登山にならない。真剣に、緊張感を持って、一歩一歩を着実に、登るしかない。誰もがだ。
その困苦の果てに搾り出されるものこそが、山の喜びであり、それを求めて登るのだから。
Ebinademaruさんの「テイ沢」も、ユーチューブで見ることができるようになりました。ぜひご覧ください。そうですお師匠です。N崎君の星の写真は明日も掲載の予定(無断転載は不可です、念のため)、お楽しみに。
1年ぶりに年末年始の営業をすることにしました。また、12月最初の週末、14日のふたご座流星群の観測に合わせて上にいます。お出掛けください。
「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を。少人数の場合は一応ご相談ください。また他の団体と計画が合えば、少人数でも管理棟の予備の部屋10畳ふた間を利用することができます。