入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’17年「初冬」 (1)

2017年11月01日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏

 きょうもいい天気だ。翳りを見せ始めていた紅葉が、一線を引く老優のように、絢爛の最後を見せてくれている。室内にある2ヶ月表示のカレンダーは11月と12月になり、写真も変わった。
 昨日は、ここに書かなかったが不快なことがあり、その夜もその件をめぐって全く関係のない者とまで電話で口論となった。そのせいでか、今朝目が覚めたら9時半だった。こんなことは、この11年間で初めてのことで、「オジイ」と毒づかれるようになったのだから、年齢のせいで身にも、心にも知らないうちに疲労が溜まっていたのだろう。

 そろそろ冬支度を始めなければならないが、今週はまだ撮影の立ち合いや、その撮影隊の宿泊に加え、他にも宿泊予約があり、一番肝心な水回りは切り替えをしないでいる。
 昨年のように天秤棒を用意して、前後にもみ殻の入ったビニール袋を吊るし、足場の不安定な沢を水源まで行くことになるかも知れない。あまり人には見せたくない格好だが、とにかく冬季の来訪者のために、昨年と同じ場所で取水できるようにだけはしておきたい。ただ、こうしたこともいつかの年末のように、無駄に終わらないとも限らないが、それでも仕方ない。
 もう一つ大事な、電気牧柵の冬対策があるが、まだ何もしてない。枝打ちが一段落しなければと思っていたが、手間取った。雪の加減によっては、そのやり方もかなり違ってくるが、今冬はどうだろうか。

 外から帰ってくるとき眺めたら、夕日を斜めから浴びた鹿島、五竜は本格的な冬の白装束をまとい、常念の雪は融けたようでも穂高、槍も同じように銀嶺を薄青色の空に影のように見せていた。見飽きるほど見た風景だが、それでも感動が胸に沁みてくる眺めだ。哭ける。 

 さあ、この独白の題名もきょうから「初冬」にしました。昨年よりも少しでも多くの来訪者に、中級山岳の静かな冬の森の魅力を味わい、小屋の夜を楽しんでもらいたいと思います。
 NTMさん、手紙とPH、昨日落手しました。大変ありがとうございました。咲ちゃん、ありがとう。

 11月から、冬季営業となります。カテゴリー別の「28年冬季営業の案内」を参考にしてください。料金を含め、営業内容は昨年と同じにしたいと思います。
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