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手違いで、きょうの呟きは完全に消えてしまった。昨日、1か月ほど前の地方紙に載った記事、宗良親王と「池の平」の御所平について、思うところを書くと言っておいたが、再度ここで呟き直す元気は到底ない。昨日の写真の位置を修正しただけなのに、それで煙も立たずに消えてしまった。同じ過ちを、これまでにも何度も繰り返してきた。これは何とかならないのだろうか。
さて、恐らく著者の勘違いだと思うが、「晩年」の親王があんな場所に池まで作り、「弟子(配下の者の意か)たちと過ごす家を」建てるなどということは考えられない。もしそんな力があったとしても、それなら通算で30年余を暮らしたという大鹿村を選ぶと考えた方が自然だろう。それにそもそも、池の平の湿原は天然のものであり、人工的なものとはとても思えない。かの湿地帯が「御所平」などと呼ばれているという話も、これまでに一度たりとも聞いたことがない。
これでは入笠周辺には「御所平」と呼ばれる場所が3か所もあることになってしまう。入笠牧場の一部を含む法華道の通る林野、次が誤認からだと思うが入笠山登山口の付近、そして今度は新たに池の平と、これはいくらなんでもまずい。やはり口碑ではあれ長年の間、芝平や荊口に言い伝えられてきたあの場所こそが、正しい「御所平」であると思う。その理由も幾つかあるが、繰り返さない。興味のある人はカテゴリー別の「入笠にまつわる歴史」をご覧いただきたい。
きょうは人っ子一人、車1台とて通ることのない1日だった。帰ろう。
「今はもう秋」です。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。