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それにしてもよく降る雨だ。きょう、25日までの9月の作業日誌に、「晴れ」と書けたのは5日しかない。「雨」は12日、「曇りや霧、乃至は小雨」が8日となる。さらに今月はどうも最後まで、好天は期待できそうもない。
下牧も残すところ1週間、牛を第1牧区から降ろす坂の草刈をするつもりで来たが、この雨ではどうしようもない。管理棟の整理整頓でもと始めたら、面白い物を見付けた。いつのものか分からないが、小屋の「宿泊二食寝具付き」が「3,500」円とある。食事を提供していた時代があったことは聞いていたが、いつごろのことか。「休憩部屋代」は500円、これは今も変わらない。
面白いのは「貸しゴザ」100円とか「貸し毛布」が250円とある。加えてあのころは「屋内炊事用ガス代」として「炊飯」は500円、「湯沸かし」は100円と細かい。それに、これらの料金はいまでも通用しそうだ。「お握り1食分2ケ(ゴマ塩)400円」は高いくらいだ。
キャンプ場の「テント持ち込み1日1張」が1,000円となっているのは、1泊二日の誤りだろうが、これに加えて入場料が100円というこの料金のころなら記憶がある。
もう少し見ていたら、別の下書きと思しき手書きの料金表には「59年5月作成」とあった。「59」は昭和59年を指すのだろうが、ということは、キャンプ場の料金などは12年前(2006年)にこの仕事を始めた時もしばらく適用されていたから、昭和59年、つまり1984年を差し引けば20年以上も変わらなかったということになる。おおらかと言うべきか、それとも怠慢と言うべきか・・・。
偶々見付けた古い料金表、懐かしい時代の一面を語ってくれているが、いつしかこういう時代を知る人たちは殆どがいなくなってしまった。当今はハイカラな大型テントにテーブルや椅子が当たり前になって、ゴザなどと言っても知らない人もいるだろう。
A達さん、通信ありがとう。今度はぜひそうしてください。赤羽さん多謝、いろいろな場所で存分に秋を楽しんでください。
秋風が旅に出ろと言ってませんか。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
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