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天気予報では現在雨のはずだが、降ってはいない。昨日も午後になって小降りになったので、予定通り第1牧区へ通ずる急な斜面「追い上げの坂」の草刈りをやった。きょうもその続きをやっている。「雨量・雲量」を調べると、恐らく雨が降り出すのは4時ごろになるだろう。
この草刈りが済めばいよいよ10月2日、この坂を下った牛たちは、その後に種々の検査を受けた後、トラックに載せられて山を下りていく。そして、人間たちのために精一杯ミルクを出し、そして仔を産み・・・、そういうことを3回ほど繰り返して短い一生を終えてしまう。
きょうの写真は、その「追い上げ坂」の途中で撮った。こうやってカヤを中心にして草を刈る理由は以前にも呟いた。そこを牛が通る時に怪我をさせないためで、いつの間にどうしてこんなにカヤが繁茂したのか分からないが、とにかくこれでは大事な乳房を傷付けかねない。その際大事なことは、切り株をできるだけ短く、何度も丁寧に刈らなにければ、かなりの速さで駆け下る牛が今度は足を痛めてしまう。
また、刈った草はそのままにしておいては牛が足を滑らせる。これを片付けるのがまた一仕事で、きょうの午後はそれだけに専念した。標高差でも100メートルくらいはあるこの急な斜面を、一体何度上り下りしたことか。入笠山に登る方がよほど楽なはずだ。
昨日ときょう、草刈りのついでもあったが、上に行く作業道がぬかるんでいたため、車を使わずに下から歩き、広い牧区内を巡回した。牛が100頭以上もいたころはそれが当たり前のことだったが、しかし今それが日課となったらどうだろう。あのころ、歩数は2万歩を超えて普通だった。
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歴女はまだ来ないが、先日この独り言を読んでくれているという歴史の好きなF破さんが立ち寄ってくれた。武田のことに詳しく、良い刺激を受けた。「御所が池」にも行ってみたいと言っていたが、どうだったろうか。
この時季の曇りの天気もなかなか奥ゆかしく、味わいがあっていい。夕暮れとともに霧が深くなってきた。
秋風が旅に出ろと言ってませんか。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
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