入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「冬」(8)

2020年11月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝も初冬の今の季節に相応しく、好天が続いている。朝7時ごろの気温はマイナス5度だった。この気温にまで下がると霜も降りて、普段の行動にも大きく影響してくる。

 昨日ここでも呟いた通り、水道の水を落とした。取水場へ行けば水は充分に得ることができるが、今までのように気楽に湯を沸かして茶を飲むとか、汚した食器をふんだんに水を使って洗うというわけにはいかなくなった。水の利用方法が変わっただけで、生活が一挙に50年、いやもっと昔に戻ってしまった。子供のころに訪ねたある家では水道の設備がなく、大きな水瓶から柄杓で水を汲んでいたことを覚えている。これからはそんな生活に耐えなければならない。ただしこれで、水道管の破裂の心配はしなくて済むようになった。
 今年も19日で契約は切れるが、21日から23日までが3連休になるので、それまでは必要があれば上がってくる。冬期の自主営業にも、できるだけ応じたいと思っているが、それも今年は新型コロナ次第で、まだはっきりとした予定は立たずにいる。



 ある知人から「鹿など相手にせず、クマとでも闘ってはどうか」と言われたことがある。その人は女性で、きっと弱い者いじめと同じように思ったのだろう。鹿に対する一般の人の気持ちはそんなところだ。
 だからこんな写真を見れば、目を背けたくなるかも知れないが、鹿は有害獣である。クマはそうではない。多くの人にとっては納得しにくいと思うが、鹿に比べればクマによる被害はまだ大したことはない。確かにこのごろ、クマによる人の生活圏への出没や、その被害が報じられているが、それはニュース性が高いからで、鹿による被害とは比較にならないはずだ。何にしても、生息頭数が違い過ぎる。
 今回捕獲した12頭の鹿の中には3頭の雄鹿がいた。中にはかなり珍しい5尖の角をした仔牛のような鹿もいて、この3頭の雄鹿が現在の鹿の頭数増加にどれほどの貢献をしたかと思えば、正直言って同情心など湧いてこない。それよりもまだ、鉄砲に撃たれて腹ばいになった子熊の方に痛々しさを感ずる。
 牧畜が主要な産業になっている国の人々がなぜか捕鯨には反対するように、やれステーキだ焼き肉だ、バーベキューだと言いながら、こうした鹿の捕獲、殺処分を非難する人々を、真剣に相手することも、とやかく言う気もない。優しい心は美徳だが、肥満を他所に、殆ど魚が好きか肉が好きか程度の話で終わるからだ。
 それとも、この際肉食を止めて菜食主義者になりますか。

 本日はこの辺で。
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