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やはり昨日、上に行ってきた。1週間前と比べ季節はさらに進み、葉の落ち尽くした森や林には雪こそまだないが冬の季節の侘しさを感じた。昼の気温零下1度。
別に鹿の動向を知ろうとして行ったつもりはないが、驚いたことに、途中1頭の鹿も目にせず、さらに第1牧区へも、第3牧区のある大沢山へ見回りに行った際にも、まったくその姿を見ることがなかった。銃声に怯えて昼間はどこかに潜んでいるのか、それともより標高の低い場所へ雪の降る前に移ったのか、寒々とした冬空や鋭い枝を掠めて飛ぶ野鳥以外に、生き物を目にすることはなかった。
牧場にも、小屋やキャンプ場にも特に異常はなく、取水場にはふんだんな量の水が流れ出ていた。念のため登山口へ行ってみても人影はなく、一昨日だったか富士見側の道路が閉じられたと役場から連絡があったことを思い出した。
ついでながら伊那側の交通規制に関しても言えば、これまで行われていた千代田湖から「枯木の頭」を経由する舗装道路の工事はようやく終了したらしく通行止めは解除されていて、帰路は利用することができた。
往路は芝平を通ったが、杖突街道から板山の集落の先にある小豆坂トンネルは今も工事中だろうと判断して、美和ダム近くの非持を経由した。ただしこの経路は複雑で、地元以外の人には難しいだろう。
芝平からオオダオ(芝平峠)に出る未舗装の道はさらに荒れていた。その原因となる水の溢れた側溝を気休めでしかないと承知で、少しだが浚っておいた。冬の間にはさらにひどくなるのは確実だ。
どういう事情があるのか知らないが、この二カ所の工事は毎年の年中行事のように行われる。それも連動し、どちらも大した距離ではないのに確か10月からと工事期間が怖ろしく長い。前の行政の担当者は工事の前後にちゃんと連絡をくれたが、今は音無し。
きょうは山形村へTDS君と一緒に同地の名物、長芋を買いに行く。毎年のことで、この長芋は入笠でのささやかな正月料理にも加えるつもりでいる。
昨年は一人で年を越し、「地球の回る音」が聞こえるような静かな年越しをした。今年は大晦日に約1名が来て、さらに正月になってから何人か来る。その中にはこれまた珍しく女性もいる。料理の好きな人がいてくれれば有難いが、いるだろうか。
普段は賄い無し、ということになっている。それでも助け合いをすることはよくあるし、正月だというのに、もしもみんながインスタントラーメンでもすすっていて管理人だけが、というわけにもいかないだろう。雪女でもいいから手伝いに呼んでみようか。
本日はこの辺で。