どういう理由かは分からないまま7日間、iCloudとPCが同期しなかったのが昨夜直った。なぜ直ったのかは分からない。気になっていたPHの枚数についても、まだまだ容量を超えていないことがはっきりした。
牛を探して森の中を歩いていたら、心配していた牛と一緒に見事なハナビラタケでも見付けたようなもので、ようやくモヤモヤしていた気分が晴れた。
それにしても、こういう不具合をPCで調べようとしても、日本で英語力は100人以内に入ると自ら豪語する有名な数学者でさえあの片仮名語は意味がつかめないと雑誌に書いていた。それが今やウン千万以下かも知れない者になればちんぷんかんぷんは当然だろう。まるで地方の方言を、それと知らずにそのまま片仮名にしてしまっている、と思うくらいだ。
IT全盛の時代と言われていても、炊飯器も、洗濯機も、いや石油ストーブすら正しく、かつ便利な使い方を知らない者が、この世界にこれ以上首を突っ込む資格も、その気もない。むしろ、これ以上の深みにはまることなく終わりそうで、有難いと思っている。
冬の日が射し込んでいる。それでも気温はかなり低く、台所のコップに張った薄氷が今も融けずに残っている。先日身内の者が来て、この家の寒さに呆れて帰っていった。そうかも知れない。なにしろ午前11時、ようやく室温が10度近くになって、寒さという荷をやれやれと言って下ろしたばかり、というような状況だからだ。
暖房はある。前にも呟いた17畳用の石油ストーブと炬燵がある。今いる部屋は15畳くらいだろうから、それで充分のはずだが、しかし設定は最低温度にしてある。なぜか、灯油代がないからだ、年を越す金がないからだ、餅も買えない寝正月になるからだ、と必ずしもそういうわけではない。
冬は寒い。サンタクロースは雪の道をトナカイの牽く橇に乗ってやって来る。南半球に暮らす人たちが豊満な身体を小さな布切れで隠し、クリスマスを波打ち際でハシャグ姿を見ても、違和感意外に何も感じない。
同じように、暖房をバンバン効かして冬の寒さを忘れて暮らす、それに抗う気持ちがまだ少しだけだがある。毎朝6時からスケートをして、教室では寒くて足踏みをしていた。学校が終われば夕暮れまで近くの田圃でソフトボールをし、裏山で旧式のスキーに興じた。そんなころの鼻垂らし顔の小僧である自分が、先日この陋屋でも設置できるというエアコンを注文したら、目の前に現れて叱るのだ。困っている。
本日はこの辺で。